運命の一日① ~東京都私立高校入試の場合~
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運命の一日① ~東京都私立高校入試の場合~



2016年12月14日投稿
2020年07月14日更新


東京都の公立中学校3年生は、11/30~12/2頃までに「運命の一日」があります。

つい先日、今の中学3年生にとっては、一つの”重大発表日”を迎えました。
今日は、その話をしていきます。

その発表日は中学校によって多少の前後差はありますが、概ね上記日程内となるようです。
東京都の高校受験においては、高校の合格発表の次に、緊張が走る一日です。

何が発表されるのか?
中学3年生に説明の必要はないと思いますが、2年生と1年生は今から知っておいてください。
2学期の通知表結果(内申)が、3年生のみ一足先に告げられるのです。

正確に言えば、1学期を含めた2学期までの活動状況を「3年生時評定」として学校の先生から教えてもらえます。ただし、「3教科11、5教科20、9教科35」のように数字だけです。科目別の詳細はわからないので1学期の成績から予測することになります。
この2学期の内申点が、東京都の高校受験生にとっては最も重要な数字になります。
ちなみに、東京都の高校入試で「内申」と言われたら、3年生2学期の内申のことです。
1年生2年生の通知表は入試には関係ない
、と思ってください。
都立志望、私立志望に関わらず、です。

内申点の重要性について、本日は私立志望の場合について解説させていただきます。

東京都の多くの私立高校では、内申基準制度というものを設けておられます。
その私立高校に必ず進学することを約束して出願することを「推薦」あるいは「単願」と言いますが、
指定の基準さえ満たしてしまえば、ほぼ合格間違いなしとなる私立高校も少なくありません。
面接や作文のみで学科試験は課さない、という私立高校が多数派
です。

どういうことか一例を挙げてみましょう。
男女共学、校風や進学実績も良く、大学附属校でない、という理由で人気の錦城高校という学校があります。大手模試会社から公表されている合格基準偏差値も62と、決して易しい学校ではありません。日大第二高校や成蹊高校と同じくらいのレベルです。
この錦城学校の推薦基準は、進学コース(普通科)で5科22以上となっています。

これが取れるとどうなるか?
入試データからみていきます。
その場合の入試科目は、面接と作文となっています。それぞれ「極めて重視」とのこと。
入試日は1/22。
そして合格発表日はなんと1/22!!入試日当日です。
ここは見逃せないポイントです。事前にほぼ合否が決まっているような状態でなければ即日発表が難しいというのは誰にでもわかりますよね?
つまり、面接と作文が「極めて重視」とは言っても、それは形式的なもので、内申基準さえ満たせばほぼ問題なく合格できるということなのです。

念のため、錦城高校のホームページで過去の倍率を確認すると、
(※現在は、平成28年分しか公開されていません)

  • 平成26年 受験127人/合格127人
  • 平成27年 受験129人/合格129人
  • 平成28年 受験147人/合格147人

やはり、3年間で一人も不合格が出ていませんね。
私立高校の入試制度は各学校で異なりますので、基準となる内申点に加えて当日にも高得点を獲らなければならない推薦入試もあります。
ただ、多くの私立高校はこの高校のように内申点のみでほぼ合格が決まる、という方式です。

このような学校が第一志望の中学校3年生にとって、内申を知る日はまさに「運命の一日」です。
合格発表のようなものですから。

都立高校が第一志望の生徒にとってはどうなのか?
こちらは次回解説させていただきますね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
個別指導プラスジムのその他情報については、こちらを参考ください。



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