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Vol.018 いまの自分ではなく、なりたい自分に近い人と付き合う
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Vol.018 いまの自分ではなく、なりたい自分に近い人と付き合う


2017年08月22日更新


肥満は伝染します。
ハーバード・メディカルスクールのニコラス・クリスタキス博士という方が、1万2067人を32年間にわたって追跡した結果、誰かが肥満となると、その人と親しい友人が肥満になる確率は約3倍になるという事実を発見しました。同居して同じものを食べていたから、とかそういうことではなく、その友人がたとえ離れた場所に住んでいたとしても、同じ現象が起きるようです。クリスタキス博士は、その理由を「体型の許容範囲についての考えが変わるから」と説明しています(※)。
ちなみに、中学生や高校生は肥満の伝染に関して心配する必要は全くないです。
幼少期~思春期の体型というのは、生活習慣以上に本人の体質によるものであり、体質そのものが友人から影響を受けるとは考えられません。
この事実で伝えたいのは、「体質」ではなく、付き合う人間の「考え方」が伝染するということです。
良い方向にも、悪い方向にも。

このことから非常にシンプルな法則が導き出されます。
成績が良くなりたかったら、成績の良い人間と付き合えば良いのです。
なぜなら、「考え方」が伝染することで、勉強に関する認識そのものが変化するから。

東大生の何が良いって、学ぶことに対してネガティブな「考え方」を持つ人間が少ないことです。
その「考え方」こそ、生徒がこの塾から得てもらいたい財産の一つ。
ですから、私たちの塾が新人研修で最初に教えることは「コミュニケーションの重要性」です。
マナーや指導テクニックや受験知識や教材知識ではなく、コミュニケーションから。
とにかく生徒と授業以外のことを話せ、と伝えます。
何を話したのか、具体的な内容まで記録するようにしています。
これが出来ない講師には残念ながら、試用期間を経てお断りさせていただくこともあります。
コミュニケーションのないところに人間関係は生まれないからです。

「いまの自分ではなく、なりたい自分に近い人と仲良くなる」
中学生や高校生は周囲の影響を受けやすい多感な時期ですから、上手に環境選びをして、良き師や仲間と付き合うようにしてもらいたいものです。

※Nicholas A.Christakis and Jamas H.Fowler(2007),”The Spread of Obesity in a Large Social Network over 32 Years”『New England Journal of Medicine P 370-379』