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Vol.040 受験前日の夜、どんな言葉をかけてあげるべきか

Vol.040 受験前日の夜、どんな言葉をかけてあげるべきか


2018年02月06日更新



受験直前、生徒は良い意味でも悪い意味でも、人からの言葉に敏感になっています。
こんなとき、ご両親のかけてあげる言葉が、志望校合格の大きな後押しとなることがあります。
その一方、ご両親の不用意な一言が、本人の心の傷になってしまうこともあります。
我が子を送り出す前日の夜。
ご両親はどんな言葉をかけてあげるべきなのでしょうか?

受験生と一口に言っても、人によって抱えているプレッシャーの度合いは様々です。
例えば、豪胆な性格の生徒が以下のような受験をするとき、緊張はあまりしません。

・合格する見込みが極めて高く、アクシデント以外での不合格は考えられない
・合格する見込みが低く、受かればラッキーと思っている
・受験する学校の数が多く、感覚が麻痺してきている
・受験勉強をあまりやってこなかった
・心から進学したいとは思っていない学校を受験している

本人に気負っている様子が見られなければ、特別な言葉をかけていただく必要はないです。
「いつも通り」に接してあげるのがベストでしょう。

その逆を想像すると、どんな子が受験で緊張してしまうのかが見えてきます。
まずは性格的な問題。
小学6年生まで我が子を育てていれば、その子が緊張しやすい性質かどうかの見極めはついているはずです。
発表会が近くなると機嫌が悪くなったり、運動会の当日に腹痛になったり・・
緊張しやすい子というのは、自分の出番があるイベントが近くなると何かしらの精神的・身体的な反応を示してきたものです。
さらに、受験を取り巻く状況によっても緊張度は大きく変わります。
プレッシャーのかかりやすい状況を以下にまとめてみました。

<プレッシャーのかかりやすい受験>
・合格/不合格の可能性が半々くらいの学校を受験する
・一回勝負で再戦の機会がない
・この日のために相当量の勉強をしてきた
・心から進学したい学校を受験している

本人の性格上の問題に加え、上のような条件が重なると、入試本番「極限の緊張状態」と形容しても良いくらいにガチガチに固まってしまうことがあります。適度な緊張は健全なことですが、問題用紙を見て頭が真っ白になってしまうようでは、本来の力を発揮することはできません。
個別指導プラスジムの場合、「プレッシャーのかかりやすい受験」の条件に当てはまる生徒が多いので、この緊張を解くために色々な工夫をします。

このような受験生対応の最も基本的な方針は「安心」させてあげることです。
適度な緊張感に整えてあげなければならず、不安を増すような言葉がけはNG。
不安を増すような言葉とは、例えば、

「絶対に計算ミスをしてはいけない」
「浪人は絶対に認めないぞ!」
「もっと早くから勉強すれば良かったのに」
「ここで不合格になったら後がなくなるから慎重に!」
「人生はどこの高校に入学するかで決まる」
「私立高校に進学させるお金はない」

といったような言葉です。
合格以外に道がないような表現はすべて避けてください。
心理状態としては「ここまでの努力に価値があるから、合格不合格はどちらでも良い」となっているのがベストです。
その上で、本人の成長を肯定してあげるような言葉をかけてあげられると良いですよね。
そうした言葉は、BEFOREの「事実」とAFTERの「事実」の「比較」によって具体的に作ります。
BEFOREとは受験勉強を始める前、AFTERは受験直前です。
例えば、こんな具合に。
「2年生の12月に学校の3者面談に行ったときには提出物を出せていないって担任の先生に怒られていたよね。家庭科の通知表が「2」だった。それが、たった1年で毎日6時間も勉強をするようになるなんてお母さんはまだ信じられない。私は中学3年生のときに春来(仮名)みたいに頑張れなかった。」
私であれば、シチュエーション的には、翌日の持ち物チェックをお子様と一緒に行った後、あらたまった感じで「少しだけ話をしようか」と言って食卓の前に座らせて言いますね。あくまでも個人的な好みですが・・(笑)、そこはお任せします。

過度な期待があると、「なぜ、もっと早くからやらなかったのか」という恨み節ばかりが出てきます。
すべていったん忘れてください。
「素直さ」や「気づける力」も含めて本人の実力です。
過去がどうであれ、いつになく弱々しく緊張しているのであれば、それこそ努力をしてきた証拠。
そんな子に、「良い変化」が一つもないなんてありえない。
子どもが一番認めてもらいたいと思っている相手は、一番近くにいるご両親です。
「ここまで」をしっかりと「承認」し、「自信」を持たせ、未来へ送り出してあげてください。