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Vol.086 非論理的な子どもへの対応

Vol.086 非論理的な子どもへの対応


2019年01月08日投稿
2019年01月08日更新



中学生相手だと論理が通用しないことがあります。
過去に、こういうことがありました。
授業アンケートで講師の人格を否定するような書き込みを発見し、「これは良くないことだ」と思った私はすぐに呼び出して生徒と話をしました。


「言葉も刃物と同じように人を傷つけることがある。大人相手でもこういう書き方は良くない。」
生徒
「・・・(無言)。」

「〇〇君だって、カッターナイフで身体を切られたら痛いよな?」
生徒
「(小さな声で)痛くない。」

「痛くないの????」

「物理的な痛みと精神的な痛みは異なるものである」という反論ならまだわかります。
しかし、「刃物で切られたら痛い」という自明の論理すら受けつけない相手と、対等の立場で話し合うことは不可能です。
社会では論理的に話し合うことが出来なければ、相手と同じ土俵に立つことは出来ません。
論理が通用しない相手と思われたら最後、まともに取り合ってもらえなくなります。
常識的な会話が成立しないわけですから当然です。

まともな論理が通用しない原因は、感情的な反発が強すぎることです。
こうした場合に、こちらがとる手段は2つ。

・強制的に行動を変えさせる
・感情的な反発の根を、時間をかけて解きほぐしていく

強制するのは良くない感じもしますが、子どもの感情的な反発は一時的なものであることも多いので、その場合は問題になりません。
特に、ルール違反のように「誰かの迷惑になる行為」に関しては、本人の感情よりも全体の秩序を優先して厳しく対応します。
誰かを傷つける言動や危険行為に関しても同様です。
問題解決という意味ではこちらの方が、即効性があります。
しかし、なにかにつけて感情的な抵抗を繰り返す場合には違った対応が必要です。
こうした相手と信頼関係を築くには、感情的な反発の根を解きほぐすしか解決策はありません。
思春期の子どもの場合、大人への反発的な感情を最初から抱えている子も多いので、相手の立場に立って話を聴きながら人間関係を構築していくようにします。
この役割には、30歳以上の大人よりも18歳~20代の若者が向いています。
ここでのキーワードは「共感」なのですが、思春期の少年少女の気持ちに「共感する」という点において若者は年長者よりも有利だからです。

親の言うことになにかにつけて反発する思春期の子どもに手を焼いてしまっている場合、年齢差プラス3歳~12歳程度の相手とコミュニケーション機会を作ることをご検討されてみてください。