Vol.123 偏差値が伸びるだけではダメ
2020年07月14日更新
10月6日(日)は高校受験生向けの秋の保護者説明会でした。
お忙しい中、ご参加くださった保護者の皆さまにはこの場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
毎年、最もプレッシャーがかかるのが、高校受験生の秋の保護者説明会です。
なぜなら、ここですべての中学3年生の春から夏までの偏差値推移を発表させていただくから。
今年は高校受験生33名の5科平均偏差値UPが11.2となり、過去最高の結果でした。
最も伸びた生徒は春から夏までに5科で19も伸びました。他にも数学の偏差値が31から65に伸びた生徒など、たくさんのハイライトがあり、報告させていただきたい事例が盛りだくさんでした。
そして、今年は全生徒の偏差値が5以上伸びたことも、過去に類をみない成果となっています。
私はいつも申し上げるのですが、偏差値は簡単に伸びるものではありません。まわりの生徒が自分と同じように成長すれば、どれだけ自分ががんばったとしても偏差値は+0です。
受験期に偏差値を5伸ばすことがいかに難しいことか、受験の世界に詳しくなればなるほどに痛感させられます。伸ばすどころか少し油断したら、下がることもありますからね。
そういうものですから、これだけ結果を出せばご参加いただいた保護者の皆さまにも大喜びしていただける・・と考えるのは塾経営者失格です。
実はこれがこの仕事の難しいところであり、面白いところ。
過去の記事で、そのことについて書いたことがあります。
Vol.034 塾の仕事のやりがいと喜び -成績が伸びることと人間的成長と-
この中にあるように「人間的成長」が大事なのです。
子どもと上手く向き合えている保護者様ほど、「成績」よりも「人間的成長」を重視されます。
前半戦が偏差値を伸ばすための他人との戦いだったとすると、ここから先の後半戦は不安や精神的な葛藤と向き合い続ける自分との戦い。
生徒たちが人間的に大きな成長を遂げるのはここからです。
受験は「試合」でもあり、「勝負」でもあります。
塾としては、「試合」に勝たせるために最大限のことを行いながらも、生徒たちの「勝負」の行く末を最後までしっかりと見届けていきたいと思います。