Vol.125 嫌いな仕事
2020年07月14日更新
仕事の好き嫌いを口にすることはあまりありません。
単純な仕事でも、そこに意味を見出して少しでも楽しみながら行えるように工夫するからです。
トイレ掃除などはその典型です。
そんな私にもできればやりたくない仕事があります。
それが何かと言うと、塾の駐輪スペースに無断駐輪する人を見つけて注意する仕事。
プラスジムは久我山駅近くの便利な立地にあることもあって、無関係な方が勝手に自転車を停められるケースがとても多いんですね。見知らぬ方に日常的に活用されるようになっても困るので、そうならないように注意を行うわけです。
しかし、停められる方もそこまで悪気があるわけではありません。見知らぬ相手から注意を受けると不愉快になるものです。伝え方に配慮はしますが、露骨に嫌な顔をされることも多いです。
そのたびに、とても嫌な気持ちになります。
数年前、毎日のように無断駐輪をしていく男が現れました。
再三にわたり警告の紙を貼りましたが、すべて無視。悪質な確信犯です。
なかなか本人を見つけることが出来なかったのですが、あるタイミングでたまたま本人を目撃し、ついに直接注意を行うことができました。唖然とするくらいに非常識な対応をして、その場から去っていく若い男。その日以降、その自転車がプラスジムの駐輪場に停められることはなくなりました。やれやれと胸をなでおろしていたのですが・・。
少し経ってから、教室の外を歩いていると信じられない光景を目にしました。
駅近くにある店舗の路地裏のような場所にその自転車がこっそり停めてあったのです。
通るたびに確認していましたが、停めてある時間帯も、塾の駐輪場で確認していた時間帯とぴったり重なります。
もちろん、許可を得て駐輪をしているわけではないと思います。少なからずショックだったのは、私が注意したことによって地域の別の方に迷惑がかかることになってしまったことです。
これはどうすれば良かったのでしょうか?
一つ言えることは、良い「価値観」がこの若者には育っていないということ。
それぞれの立場から色々な解決策は考えられるでしょうが、教育者にできることは生徒たちに良い「価値観」を伝えていくことだと再認識しました。
教育という仕事のやりがいや重要性にもあらためて気づかされた出来事でした。
このブログを書いているうちに「無断駐輪している人を注意する」という仕事が、教育の仕事につながっていて、とても意味のある仕事に思えてきました。
こんな不愉快な思いを誰かにさせてはいけない!
・・でも、やっぱりやりたくないけど。