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Vol.127 高いところから見る景色

Vol.127 高いところから見る景色


2019年11月05日投稿
2019年11月05日更新



「なぜ、高偏差値の大学に行った方がいいのですか?」
このように露骨な質問されることはあまりありませんが、高偏差値大学に進学することのメリットを例え話で説明してみます。今の時代、「立身出世」という言葉も死語になってしまったような感覚がありますが、会社で出世することのメリットも同じように説明することが可能です。
簡単なお話だと思っています。
高いところの方が、見晴らしが良いからです。
見晴らしが良い場所に立つことのメリットは、物事がよく見えるようになること。
「なんのために高校に行くのかもよくわからないし、大学に進学する意味もわからない。」
このように言う中学生や高校生は多いものですが、生徒たちの経験から見える範囲の景色ではそう思ってしまうのも無理はないと思います。
例えば、すごい人の講演を聴かせて視点を一気に引き上げる、ということは可能なのですが、その方法では「見る」のレベルにおいて、山頂からの景色を写真で見せるくらいのインパクトしかないように思います。自分の足で登った山の上から見る景色の美しさとは比較になりません。
「体験」の伴わない「知識」や「情報」で、人生が変わるということはあまりないのです。

Vol.092 受験の重要性を子どもが理解できない理由

受験指導のお仕事というのは、この高い場所からの景色を生徒たちに見せることです。
登山に例えると、「山頂からの絶景をぜひ一緒に見たい、見せたい!」という講師の素朴な想いが出発点になり、生徒たちと一緒に困難な登山に挑戦します。
講師にとっては楽々な道でも、初めてその道を登る生徒たちには厳しく険しい道です。そもそも、「絶景が見える」と言われてもその景色を写真(知識)でしか知らない生徒たちは、それを見たいとも本音では思っていなかったりします。それでも黙々とついてくる生徒もいれば、「なんでこんなに苦しい思いをしなければならないのか」と不満ばかりを口にする生徒もいます。そんなパーティーの中で必ず現れるのが、「なんでこんな山に登る必要があるのか」とそもそも論を持ち出してくる生徒。大半の生徒はただやりたくないからそう言っているだけなので、山頂に立つと180度態度が変わります(笑)まずは登り切らせることが大事です。
誰かとそうした景色を見る喜びを経験しないまま大人になると、そもそも「山に登ってみたい」という気力すらなくなってくるように思います。
何事も斜めに構えたモノの見方をする大人はこうして生まれていくのではないでしょうか。

少しでも見晴らしの良い場所に立たせるようにサポートするのは学習塾の仕事ですが、山頂からの景色を一緒に見て喜んであげることや、そこから先の夢を一緒に語り合ってあげるようなことはぜひご両親にお願いしたいことです。
役割は違いますが、大変な登山をしていただいているのは同じなのですから。

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