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Vol.133 好き嫌いによる判断

Vol.133 好き嫌いによる判断



2019年12月17日投稿
2020年07月14日更新



大人になる、人間的に成長するとはどういうことか。
明確な定義はないものの、一つの尺度となりえるのは「好き嫌いによる判断」とはまた違った判断軸を持てるかどうかだと思います。
「好き嫌いによる判断」がダメなわけではありません。
それだけではダメだ、という意味です。

先生を好き嫌いだけで判断する生徒がいます。
男性アイドルグループに熱を上げている女子に良くみられる傾向です。良くも悪くも「人」だけに興味関心が向いており、感情的なタイプがこうなりやすいです。
原則論から言えば、先生は好き嫌いで選ぶようなものではありません。
アイドルとは違うからです。
アイドルは彼女たちの生活にとって「嗜好品」のような役割を果たしています。食べ物でも同じですが、「嗜好品」は好き嫌いで構わないのです。同じように先生を分類するなら、その立ち位置は「嗜好品」ではなくて、「必需品」です。「必需品」を選ぶための最上のモノサシは目的に対する合理性であって、好き嫌いではありません。
良い先生とは、あなたを最も成長させてくれる先生。
つまり、先生を選ぶ判断軸は「好きか嫌いか」ではなくて、「成長できるかどうか」であるべきなのです。
ところが現実的に考えると、好き嫌いよりも成長尺度を優先できるほど、精神的に成熟している生徒ばかりではないわけです。
多くの場合、そうした生徒は「論理的理解力」も未発達ですから、「なぜこの先生の言うことを聞くべきか」を言葉で説明しても理解してもらうことができません。
そのため、ある意味においては仕方なく、先生の「人」としての魅力や信頼関係を使うことになります。

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しかし、繰り返しとなりますが、先生は好き嫌いで選ぶべきではないのです。
低学年の間はそれも仕方なしと目をつむらざるを得ないケースはありますが、学年が上がるに従って「成長できるかどうか」で判断できるようになっていかねばなりません。
同じようなことは先生選びに限らず、環境選びに関しても言えるでしょう。
毎日吐き気がするほど嫌な場所でがんばり続ける必要はありませんが、ときには歯を食いしばってでも「あるべき」場所でがんばらなければならない日だってあります。
好き嫌いに流されないのは、以下のような生徒です。

・「自分の理想」をきちんと持っている子
・「大切なもの」がある子
・「言葉にして考える力」が育っている子

ご両親は好き嫌いだけではない判断軸を、子どもの中にぜひとも育ててあげてください。


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