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Vol.142 令和2年2月22日

Vol.142 令和2年2月22日



2020年02月22日投稿
2020年02月22日更新



都立高校一般入試の翌日が令和2年2月22日。
カレンダーに4つも「2」が並ぶ、とても珍しい一日となりました(しかも、2020年!)
この記憶に残しやすい日に、プラスジムでは2つのイベントを開催しました。
一つが、高校受験生の修了式。
平たく言うと、中学生の卒業式ですね。

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もう一つが、高校受験生の保護者様への高校受験生報告会です。この1年間の成果報告と大学受験などこれから先のことについて少しお話をさせていただきました。

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温かい感謝のお言葉もたくさんいただき、大変感謝しております。
生徒に恵まれ、保護者様に恵まれ、素晴らしい1年を過ごさせていただきました。
スタッフを代表し、この場を借りてあらためて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

勉強を教えるだけで成績が伸びていく生徒など、ごくわずかです。
学校進度が止まってくれるのであれば、あるいは周囲の生徒が勉強を止めてくれるのであれば、勉強を教えるだけで成績は確実に伸ばせます。しかし、当然のことながら、学校はどんどん先に進みますし、周囲の生徒が勉強を止めることはありません。
教えることで理解速度は早まりますが、それだけでは劇的な成績変化はまず起こらないです。
生徒の成績を大きく伸ばすためには、もっと根本的な「なにか」が必要となります。
この仕事を始めたばかりの頃は、「勉強する意味」を理解すると生徒は勉強をしてくれるものだと信じていました。
ですから、それはそれは熱心に語っていました。
勉強する意味について、しなかった場合のリスクや努力のない空虚な人生の意味について。
話をした直後は目の色が変わるので、一定の効果があるように感じることもありました。
しかし、大半の生徒は一週間もすると熱が冷めて元に戻ってしまうのです。
どうしたものかと悩んでいた頃に一冊の本がその理由を教えてくれました。
内田樹氏の『下流志向』という本です。
余談ですが、内田樹氏の文章は入試で超頻出します。トップレベルの出題数なので、受験生は著作を何冊か買って読んでおくと良いかもしれません。
その『下流志向』にこんなことが書いてあります。


「教育の逆説は、教育から受益する人間は、自分がどのような利益を得ているのかを教育がある程度進行するまで、場合によっては教育課程が修了するまで言うことができないことにあります。」

『下流志向』P46より抜粋   


この文章を読んだときに、「まさにこれだ!」と長年自分の中にあった疑問が氷解しました。
人間、本当に大切なことの意味は自分が成長するまでわからないのです。

いまは意味を熱心に語ることよりも、「体験値を最大化する」ことを重視しています。
泣いた、笑った、怒った、悲しんだ、苦しんだ、何かに感動した・・
感情が揺れ動いた体験をたくさん積むと、次第に土台が出来上がってきます。
「勉強って面白い、努力って大事、成長って楽しい」と心の底から思うようになってくるのです。
大半の人は理屈ではなくて感情で動いています。
そうであるならば、その感情を動かすために何ができるかを教師は考えなければなりません。
そして、これからの時代、ますますそれが大事になってくるはずです。
なぜなら、理屈を埋めるための指導はAIがやってくれるようになるから。
(生徒の感情を動かす指導をAIが行えるようになる未来はまだ当分先のことでしょう)

令和2年2月22日。
こんなにわかりやすい日はありません。
10年先、20年先の未来も「あの日の自分があって、今日の自分がいる」そう思ってもらえるような記憶に残る一日になればいいなという思いで生徒たちをお祝いさせていただきました。
そこで一通の手紙を書いてもらいました。
いまの「感情」を忘れないうちに、それを一番伝えるべき相手へ届けるためです。
その相手とは大学受験生になる自分。
2022年2月22日、塾で預かった手紙を生徒のもとへ届けます。

今回の受験に関して色々な感情があったと思いますが、そのすべては素晴らしい未来につながっていきます。
明日はきっといい日になる。
そう信じて一日一日を大切に、高校生活を歩んでください。
一年間、本当におつかれさまでした。


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