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Vol.168 畳水練

Vol.168 畳水練



2020年08月25日投稿
2020年08月25日更新



「畳水練(たたみすいれん)」という言葉があります。
畳の上で泳ぎの練習をすることのたとえで、方法や理屈は知っていても、実地の練習をしないため、実際は上手くできないことをあらわす言葉です。
受験の世界にも「畳水練」はあります。
それにも関わらず、あまりそのことが認識されることはありません。
なぜなのでしょうか?
泳ぎとの違いをいくつか挙げてみます。

1:恐怖心
失敗すると溺れてしまう可能性がある水中での活動には恐怖心が伴います。恐怖心や過度の緊張は人間のパフォーマンスを大きく低下させます。

2:状況の類似性
畳の上と水中では、自分を取りまく状況が明らかに違います。試験会場と自宅の勉強部屋は半径1m範囲に限れば目に見えてわかる違いは少ないです。

3:動作を止める余裕
水中では必要な動きを止めるとすぐに溺れてしまいます。いったん、すべての動きを止めることのできる時間がまったくない点が、机の上で行う勉強とは異なっています。

しかし、これらはすべて程度の差の問題であって、実は模試にも同じことは言えます。
自分の成績が数字ではっきり出てしまうという恐怖心、途中式をノートではなく問題用紙に書くなどといった細かな違い、制限時間の有無・・
こうした微妙な差があまり問題にならない生徒もいます。
それならそれでいいのです。
ところが多くの生徒はそうではありません。
家庭学習や塾の教室で出来たはずのことが、模試本番になると急にできなくなります。
そうした生徒にとって大切なことは本番を想定した練習を事前にきちんと積んでおくことです。

恥ずかしながら、過去の私自身がいきなり試験会場に送り出すタイプの塾講師でした。
ただ、少しだけ言い訳をさせていただくと、そもそも勤めていた学習塾に模試を想定した練習会というものは仕組み上、存在しておらず、やっている人間も皆無でした。
(↑模試の話です、入試に関しては過去問指導という企画がきちんと存在していました)
自分から模試練習会を企画すれば良かったのですが、そんなことを思いつきもしなかったというのが正直な反省です。タイムマシンがあるなら、未熟すぎる自分を叱りつけたい気持ちです。

ぜひ、模擬試験前には本番を想定した練習を行ってみてください。
それだけで結果が劇的に変わる生徒も数多くいます。
プラスジムでどんなことをやっているのかについては、「都立受験コース通信」でいずれ詳しく紹介させていただくことになるかと思います。


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