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Vol.188 強者の戦略、弱者の戦略

Vol.188 強者の戦略、弱者の戦略



2021年01月12日投稿
2021年01月12日更新



先日、1月10日(日)は、次期高校受験生の保護者様向け説明会でした。

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緊急事態宣言下ではあったのですが、来年1年間の過ごし方を考える上でとても重要なお話であり、対面でなければこの熱感をお届けできる自信がなかったので教室開催とさせていただきました。ご参加くださった保護者の皆さま、本当にありがとうございました。
今後も1回あたり定員を半数に絞り、感染対策をおこなったうえで実施させていただきます。

この説明会でお伝えさせていただくのは、「弱者」の側にいる受験生が、どのようにして偏差値を伸ばすのかというお話です。
「強者」「弱者」の立場は偏差値の高低によって決まるわけではありません。
偏差値が65あっても、志望校の合格基準偏差値が70なのであれば立場的には「弱者」です。
つまり、偏差値を伸ばしたいと思っているすべての生徒は「弱者」の側に分類されます。
偏差値は他の受験生と比べたときに、どのあたりの順位にいるのかを示す数字です。
なぜ模試結果において点数よりも偏差値が重視されるかと言うと、大半の受験は「〇〇点取れたら合格」ではなく、「点数上位〇〇名まで合格」というルールになっているからです。
偏差値が伸びて、自分が「〇〇名」の中に入ったという事実が意味することは、誰か他の受験生1人が、その「〇〇名」から脱落したということです。
この瞬間、「強者」と「弱者」の立場が逆転したことになります。

「強者」と「弱者」の基本戦略は根本的に異なります。
当たり前のことを当たり前にこなした先に待っているのは当たり前の結果でしかありません。
「弱者」が無策なまま、がむしゃらに勉強をしても立場を逆転する(偏差値を伸ばす)ことはまずできないです。なぜなら、受験が近づけば同じように「強者」もがんばりますし、お互い同じ努力をするのであれば、最初から有利な立場にいる方が勝つに決まっているからです。
もちろん、数多くの「例外」はあります。
「強者」の立場にいた受験生が精神的に不調をきたし「弱者」の側に転落することもあれば、「弱者」の側にいた受験生が急に勉強のコツをつかみ、突然偏差値が伸び始めることなど・・。
不確実性要素の多い10代の若者の挑戦ですから、「例外」を挙げはじめればきりがありません。そんな逆転の事例は身近にいくらでも転がっていることでしょう。
問題なのは、最初からこの「例外」を期待して、「がんばれば偏差値は伸びる」と思っている受験生やその親があまりにも多いことなのです。
こうした人は偏差値が伸びなかったときに、その原因を精神論に求める傾向があります。典型的な反省は「もっと勉強すれば良かった」、「危機感を持ち始めるのが遅かった」、「息子のがんばりが足りなかった」といったようなものです。
高校受験の反省がこのレベルであれば、大学受験でも高い確率で同じ失敗を繰り返すことになるでしょう。精神論で問題解決はできないからです。

受験というのはもう少し現実的に考える必要があります。
「弱者※」が勝つためには「精神論」ではなく、考え抜かれた「戦略」が必要なのです。
(※くどいようですが、「弱者=偏差値低い生徒」ではなく「弱者=偏差値を伸ばしたい生徒」です
プラスジムの大学受験生は個別に「戦略」を組み立てますが、高校受験生は基本的に全員同じ「弱者の戦略」で受験勉強をさせています。
「弱者の戦略」を採用するのは「偏差値を伸ばしたい生徒のための1年間」と考えているからです。
結果は以下の通り。

Vol.171 2期連続達成!平均偏差値10アップ

学習塾によっては、偏差値が「例外」的に伸びた生徒だけをチラシに掲載したりされていますが、それは一定確率でどこの塾にも起きることであり、そんな都合の良い実績開示には意味がないと考えています。おそらく一定確率で偏差値を下げている生徒もいるであろうと思われるからです。
「弱者の戦略」があって初めて、このように生徒全員の偏差値アップを実現できるのです。

「強者」と「弱者」の基本戦略についても軽く触れておきます。
「強者」の基本戦略は「全部やる」になります。方針は「弱点や苦手分野の克服」です。
一つ一つ穴をふさいでいって、勝利への不安要素を減らしていきます。
偏差値が合格圏内にいる限りは、そのままの方針で勉強していけば大丈夫です。
「弱者」が同じようにやると、総合力で勝る「強者」には勝てません。
そうした「弱者」の基本戦略は「一点集中」となります。
ここなら「強者」に勝てる!というポイントを見つけ出し、そこに一点集中します。方針は「強者」とまったく逆で、「弱点や苦手分野の戦略的放置」です。

典型的な失敗パターン(偏差値の伸びないケース)についても触れておきます。
心理的に「弱者」には余裕がありませんから、「あれもこれも」やろうとしすぎるのです。
立場は「弱者」であるにも関わらず、「強者」の戦略を採用してしまうのです。
ちなみに、大半の学習塾は「強者の戦略」を採用している点にも注意してください。
偏差値キープは得意でも、偏差値を伸ばすことはあまり得意でないのが実情です。
あと、親が「あれもこれもやりなさい」とミスリードしてしまっているケースもとても多いので、これも気を付けてください。「弱者」には「これはやらなくていい、これもやらなくていい、これに集中しなさい」という言葉の方が大事です。

細かいことは、冒頭の説明会でお話させていただいてますので、次期高校受験生のお子様を持つ保護者様はぜひお話を聞きに来ていただければと思います。


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