Blog

Vol.208 理解度の達成基準

Vol.208 理解度の達成基準



2021年06月08日投稿
2021年06月08日更新



授業風景の中で以下のような会話が交わされることがあります。

教師:「航平君、この問題の解き方、理解できた?」
生徒:「はい」

この「はい」を鵜呑みにしてしまうようでは教師失格です。
なぜなら、「理解度の達成基準」が生徒の主観だからです。
スポーツの指導に例えるなら、「上手くできたと思う?」と本人に聞いているようなもの。
会話の導入としての質問ならわかりますが、「上手くできている/いない」の最終判定は指導者が行うべき役割であり、決して生徒まかせにしてはならない部分です。
成績が伸び悩んでいる生徒は、その背景に様々な問題を抱えていますが、ほぼ共通していることが一つあります。「これで大丈夫」と思う基準が低いことです。
そうした生徒によく見られるのが、「期末テストで何点取れた?」と本人に聞いてみたときに、そこで口にする点数が実際に返却されたテストの点数と20点(2割)以上も差が出てしまうようなケース。まだ受験していない試験の点数が予想点数と20点違ったのであれば、まだ話はわかります。しかし、このケースはそうではありません。実際に自分が解いたばかりの試験の点数(結果)を当てることができないのです。
「理解度の達成基準」があるべき基準とズレていると、このようなことが起きます。
本人は「できたつもり」、でも実際は「できていない」、失点が積み上がるのです。

現実直視が、正確な「理解度の達成基準」づくりの第一歩です。
そのために日頃の勉強で大切にしたい心構えが、間違えた問題の「解きなおし」。
どんな理由であれ、理解度のレベルが低いから間違えたわけです。
その失敗のパターンを確認(認知)し、次に同じ失敗をしないようにすることが正しい勉強です。
「わかっているから大丈夫」は学習者本人の勝手な主観に過ぎません。

プラスジムでは数年前から、中学生の宿題に関して統一していることがあります。
それは宿題に必ず「授業中に間違えた問題の解きなおし」が含まれること。
そして、「宿題に取り組む際には解きなおしの問題から着手すること」です。
通常、解きなおしは数問程度なので、労力的な大変さはそこまでのものではありません。
しかし、伸び悩む生徒はこの宿題を嫌がる、あるいは手を抜く傾向があります。
「できている」と思っていることを繰り返しやらされることへの抵抗感が透けて見えるのですが、このあたりが伸びる子と伸びない子の意識格差であると言えるでしょう。
タテヨコで言えば、「基準」への意識はタテ方向の成長であり、ここを伸ばさずして難関校へ合格させることはまず不可能です。

成長する人としない人の視点の違い


この記事をシェアする


Comments are closed, but trackbacks and pingbacks are open.