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Vol.218 自己開示

Vol.218 自己開示



2021年08月17日投稿
2021年08月17日更新



個別指導塾で伸びていく生徒には共通点があります。
それは「自己開示」ができているということ。
わかりやすく言うと、隠し事が少ないのです(少なくとも表面上は)。
「隠し事が少ない」のは週間予定や勉強の進捗といった具体的なことだけでなく、勉強や人間関係に関する悩みに関しても同じです。我々からすると、日々の出来事や思っていることについて、素直に色々と話してくれる生徒はそれだけで指導がしやすいものです。
個別指導というのは、相手の課題や悩みに対して解決策を当てていく指導形態ですから、生徒に関する理解が深まれば深まるほどに、より効果的な指導を行えるようになります。

「自己開示」の鍵となるのは、相手との信頼関係です。
だからこそ、日頃からコミュニケーションをしっかりと行い、必要なことを隠さずに伝えてくれるだけの人間関係を構築できるように講師は努めます。生徒の警戒心を解き、心を開かせることができるかどうかは個別指導講師の腕の見せどころでもあります。
警戒心の壁の厚さには、かなりの個人差があります。
「知らない人に声をかけられても、ついていってはいけませんよ」と小さな子どもに母親は教えます。判断力のない子どもに、世の中に潜む危険について教えるのは大切なことです。
コンコン・・と扉をたたく音が聞こえても、決してドアを開けなければ、とって喰われるようなことはありません。その一方で、誰に対しても扉を開かなければ、その子と広い世界との接点は失われてしまいます。この塩梅が難しいのです。
それでも、私は思います。
その心のドアは閉じたままではなく、努めて開こうとする生き方を目指すべきであると。
他人に「自己開示」するというのは怖いですし、勇気がいります。
ときには、だまされて嫌な思いをすることや心ない言葉によって傷つけられることもあるでしょう。
しかし、そうした経験から人は何かを学びます。
そうしたタイプの人間を避けて生きる処世術であったり、反撃して相手を無力化させる方法論であったり、少々のことでは傷つかない精神的なタフさであったり、そこで何を学ぶかは人それぞれですが、とにもかくにも、自分の力でなんとかできることの範囲が広がります。
いざとなればなんとかできる!という感覚を持っていることに意味があります。
それがあると、誰かを信じて頼ることへの恐怖心が和らぎます。
少しずつ「自己開示」ができるようになってきます。

目指すべきは、必要なときにきちんと他人に頼ることができる大人です。
塾生を見ていると、経験によって、少しずつそれができるようになっていくことがわかります。
うちの塾で学ぶ本当の意味はこうしたところにあるのかもしれません。


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