Vol.264 あなたの稼ぎを決めるもの

Vol.264 あなたの稼ぎを決めるもの



2022年07月05日投稿
2022年07月05日更新



資本主義社会の主役は資本家と労働者です。
資本家は何らかの目的のためにお金を投資し、利潤を得ます。
労働者は働くことによって賃金を得ます。
この社会で稼ぎを得る手段は2つ。
資本家になるか、労働者になるか。
投資(出資)によって稼ぐか、労働によって稼ぐか、のどちらかしかありません。
どこかの会社や機関からお給料を得ている場合、それは広い意味での労働者です。
会社員も、大学教員も、弁護士も、総理大臣も、すべて労働者。
自営業者、たとえば、独立して1人で税理士をやっているような場合も、労働が収入の源泉ですから、同じく労働者に分類されます。
資本家と労働者の違いは、収入や稼ぎを得るために、自分がお金を出しているのか、出していないのかの違いと考えるとわかりやすいでしょう。
資本主義社会においては、大半の人は労働者の側に分類されることになります。

「投資家(資本家)になって、経済的に自由になろう!」と書きたいわけではありません。
そうしたことはまた別の場で学んでください。
ここで書くのは、労働者としてより多くの稼ぎを得るための基本的な考え方です。

結論から言えば、「信頼」と「能力」があなたの稼ぎを決めることになります
特に重要なのは「信頼」。
売上高1億円の仕事をまかせるのか、100億円の仕事をまかせるのか。
10人の部署をまかせるのか、100人の部署をまかせるのか。
こうしたことが決まるのは、結局、その人にそれだけの「信頼」があるかないかだからです。
一般的に言えば、まかせられた仕事が大きくなる方が稼ぎは大きくなります。
「能力」も重要ですが、「信頼」がなければスタートラインに立つこともできないという点で、「信頼」の方がより重要であると言えるでしょう。

機会と信頼

「ブランド」という言葉がありますが、これも「信頼」です。別の同じような商品より高くても売れるのは、「これを買っておけば間違いないだろう」という消費者の「信頼」があるから。
それが「ブランド」だと、私は解釈しています。
資本主義社会とは、「信頼」によって成り立っている社会と言えるかもしれません。

日々の勉強を通じて、生徒は「人に信頼されるとはどういうことか」を学ぶことができます。
定刻に来る、宿題をする、私語をしない、、
学校や塾にはたくさんの約束事があります。
私たちは生徒の「能力」を育てることと同じように、人間として「信頼」される行動ができるようになることを大切に考えて、日々の指導にあたっています。
「康太君は、今日は授業に来るのだろうか、宿題はきちんとやってくるだろうか」
こんな心配をされているようでは、いつまで経っても、大きな仕事をまかされる人間にはなれないからです。


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