Vol.277 学生講師

Vol.277 学生講師



2022年10月04日投稿
2022年10月04日更新



プラスジムでは学生講師が多く活躍しています。
親目線で言えば、そのことに不安なお気持ちを持たれる場合もあるかもしれません。
ひと昔前は、入社前、アルバイトの学生講師に「学生であることを生徒に言わないこと」と誓約書を書かせていた塾もあったようです。
私は塾を創ったその日から、「講師は全員東大生」とチラシに書いていましたが。
悪いことだとまったく思っていないので、堂々としていればよいと思ったものです。

家にいる大学生の息子と一緒に考えないでいただきたいという話

上の記事で、主に意識面について学生講師でも問題ないことは述べましたが、学生講師には「経験」という最も重要な要素が欠けていることは事実です。
「経験」を軽んじるつもりはありません
特に、この仕事においては重要な要素です。
なぜ、「経験」が少なくても問題がないのかというと、業務をプロセス分解しているからです。
経験豊富な社会人が担当すべきパートと、学生講師が担当するパート、というように業務を切り分けて考えているのです。
例えば、授業中に生徒が宿題をやってきていないことが発覚したとします。その場合、テーブル上にイエローカードがおかれる決まりになっています。そこからは社会人の出番です。次に同じことがないように、叱ったり、居残りを指示したり、といったような対応を個別に行います。
全工程が1から5まであるとして、その工程すべてを学生まかせにするのは無理があります。
例えば、家庭教師だとそうしたケースがあるようですが、リスクの高いやり方であると言わざるをえません。本部に報告が上がっているから大丈夫と考えるのは早計で、その報告をしているのが学生本人であることを忘れてはなりません。
「報告連絡相談」は仕事の経験値が低い人が最も手を抜きがちな工程であり、私自身「報告連絡相談」が最初からしっかりできる学生講師など1人も見たことがないです。
「問題の報告は学生講師からはまず上がってこない」くらいに考える必要があります。
ですから、プラスジムの教室管理のあり方の根底にあるのは、経験豊富な社会人が現場をしっかりと「見る」こと。教室においては、社会人講師が複数名配置されており、異常が起きていないかを常に監視しています。

アンケートや卒塾される際に保護者様からいただく言葉の数々でわかることがあります。
プラスジム最大の「強み」は講師です。
そこに社会人だから、学生だから、といった区分はありません。
経験豊富な社会人よりもはるかに優れた仕事をする学生は、実際にいます。
しかし、だからと言って、学生講師にあらゆることをまかせているわけではないです。
「経験」がないとわからないこともあるからです。
何が学生にまかせても良い業務で、何がまかせられない業務なのかをきちんと理解しているからこそ、学生講師も主役になれる教室運営が実現できているのです。


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