Vol.292 偏差値77の生徒
2023年01月17日更新
今年の高校受験生の1人が、1月の自校作成Vもぎで5科偏差値77という結果を出しました。
およそ288人に1人、成績上位0.35%以内に入らなければ出ない数字です。
プラスジムの「都立受験コース」は、偏差値50(ちょうど真ん中)レベルの生徒を偏差値60(上位16%)程度まで引き上げる想定でカリキュラムが組まれています。
しかし、その学力域の生徒ばかりが集まるわけではありません。偏差値60を超える生徒や、偏差値40未満の生徒もいます。
そうしたときに「あなたに合わないのでお断わり!」とするのではなく、「都立受験コース」のカリキュラムに適応できるように、個別対応で生徒別にカスタマイズをします(限界はあります)。
勉強得意な生徒には追加課題を与えたり、勉強苦手な生徒には生活面のサポートから行ったり、その生徒を伸ばすためには何が必要かを徹底的に考えることは、プラスジムにとっては当たり前のこと。なぜなら、もともと「個別指導」塾だからです。
過去に記事にしたこともあるのですが、「最高」の塾とは、その子にとって「最適」な塾のことです。
だからこそ、どれだけその生徒の個性に適応できるかは塾としての腕の見せどころだと考えています。
「都立受験コース」も、スタート地点では偏差値30台から60台まで本当に様々な生徒がいます。そうした生徒たちに対して、入塾いただいた以上は「誰一人取り残さない」を大前提に、私たちにできるベストを尽くします。
勉強苦手な生徒を丁寧にフォローしてくれる塾。
そんな印象は多くの方に持っていただいているようなのですが、実は偏差値60以上のハイレベル層の生徒指導に強い塾であることはあまり知られていないようです。
特に近年は、その傾向が顕著です。
ハイレベル層の成績向上率、通塾満足度、合格率、、すべての指標で、ほぼ満点に近い結果が出ています。この層の生徒は不確実性要素が少ないため、実は上手くいく確率も高い。
理由はわかっています。
「都立受験コース」のブレインに北村が入ったからです。
数学だけでなく、今は受験コース全体の仕事にリーダーとして関わっています。
日本一になったこともある彼ですから、課題解決力は極めて高いです。さらに、彼の頭の中には高等教育(大学院)までの学びの全体像があります(東大大学院卒、もちろんそこでも成績優秀)。常日頃から「高校受験を突破できればそれでいい」といった短期的視点ではなく、高校生活から大学の勉強までも見据えた長期的な視点で、高校受験生の指導をしてくれています。勉強得意な生徒であればあるほどに、より高い地点でそれを受け取ることができますから、学ぶことの楽しさに目覚めますし、その結果として偏差値も相当伸びます。
偏差値60以上からさらに伸ばすのは、本来はかなり難しいことなのですが、、。
偏差値77の生徒は、塾に楽しそうに通ってくれていることが何より印象的な生徒です。
どこまで到達できるかは生徒それぞれですから、誰もが偏差値77になる必要はありません。
しかし、学ぶことや成長することの楽しさを知るという点において、彼のようになって欲しいという想いはどの生徒に対しても等しく同じ気持ちを持っています。
そのために大切なことはやはりその生徒に合った指導を提供すること。
その前提として、その生徒のことを良く知ること。
「集団指導」や「自立学習指導」を行うようになっても、看板から「個別指導」を外さなかったのは、塾としての想いや原点はいつもそこにあると考えているからです。