Vol.016 寝るんやったら帰れ
2020年07月14日更新
プラスジムには自習の生徒がたくさんやってきます。
私が口にすることが多い言葉の一つが「寝るんやったら帰れ」です。
余談ですが、生徒が相手のときは、キレイに話すことよりも「しっかり伝わる」ことを優先するので、関西弁になることが多いです。
そのため、プラスジムの自習席で寝ている生徒はいません。
寝ていなくとも肘をついて頭を支えていたり、机にふせていたりするだけでアウトです。
姿勢というのは、物事に対する心の構えがかたちとなって現れたものです。
寝ていることも含め、姿勢の悪い生徒には即刻帰宅を命じるか、顔を洗ってもらうなりして、きちんと勉強していただきます。
仮に私が集団授業をしたとして、寝ている生徒というのは考えられませんね。
必ず起こしますから。
中学や高校の先生も寝ている生徒を黙って放置するのは止めていただきたいです。
生徒が夢中になれるくらいに面白い授業を考えるか、寝ている生徒はつまみ出すくらいの気概を持っていただきたい。
普通に考えてダメでしょう、授業中に寝させたら。
それは優しさではなく、生徒と真剣に向き合うことから逃げているだけです。
「人の話を真剣に聞く」という大切なことを、いま教えなくていつ教えるのか。
生徒が寝てしまうくらい退屈な授業をなぜ改善しないのか。
自習席で寝ることも認めない理由は何か?
寝ている生徒がいると、まわりの生徒の士気が下がります。
なかなか勉強する気にはなれないけれど、教室にさえ来てしまえば勉強をがんばれる、そんな生徒が塾にはたくさんいます。
そういう子たちにとって、塾の自習席は大切な空間になっています。
そこがお昼寝していい場所になったら、彼らにとっての貴重な居場所も成長機会も奪ってしまうことになりかねない。
まわりまわって結局は自分のためにもなりません。
寝るときは家のベッドで堂々と寝ればいいのです。
やるときはやる、寝るときは寝る、勉強に大切なのはメリハリです。
人間、高いところを目指して努力したいと願う一方、易きに流されやすい一面もあります。
塾づくりは場所づくり。
一定の緊張感を生徒達の学習態度に強いることも、私たちの大切な役割だと考えています。