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Vol.257 受験期の子どもとの接し方
2022年05月17日更新
先日、5月15日(日)は在塾生の高校受験生保護者様向け説明会でした。
お忙しい中、ご参加くださった皆さまありがとうございました。
主題は「受験期の子どもとの接し方」、これから子どもたちが本格的な受験期を迎えるにあたり、事前に知っておいていただきたい心構えやNG行動などについてお話させていただきます。
こういったお話をさせていただくようになった背景は、親の愛情が子どもたちの受験の障害となってしまう場面を何度も(というよりも毎年必ず)目にしてきたからです。
せっかくの愛情が空回りしてしまうのは、お互いにとって不幸なことです。
説明会の内容を今回、ブログで初公開させていただきます。
最初に、上手くいっている状態として紹介させていただくのが以下の矢印。
逆に、上手くいっていない状態として紹介させていただくのが以下の矢印。
この矢印がそれぞれ何を意味しているのかというと、次の図のようになります。
<上手くいっている>
<上手くいっていない>
つまり、上手くいっているケースにおいて、親子は同じ側におり、高校受験という課題に対して同じ意識で向き合っています。逆に、上手くいっていないケースにおいては、親子は対極の側におり、お互いに対して意識が向いてしまっています。ひどい場合には、高校受験という本人にとって大切なはずのことが意識面でほとんど「蚊帳の外」におかれてしまい、客観的に見れば、そこにあるのはただの親子間の対立だけという状況を見かけることも・・。
こんな状態で成績が伸びるはずもありません。
基本的に親は子どもの味方であるはずなのに、なぜこんなことになってしまうのか。
そうなってしまう最大の原因は、親が事あるごとに子どもの望まないことをやってしまうからです。
親の立場からすると、すべて愛情なのですが、皮肉なことに愛情が強ければ強いほど、子どもにとっては風当たりがきつくなってしまい、その行動が精神的負担になります。
それを、「受験生の親の3つのNG行動」としてお話させていただいています。
(※高校受験のお話であり、中学受験には当てはまりません)
×受験生の親のNG行動1 ・・・ 成績への口出し
「やればできる」を言うと子どもがダメになる
×受験生の親のNG行動2 ・・・ 「勉強しなさい」と言う
勉強しなさいではダメな理由
本音は逆
×受験生の親のNG行動3 ・・・ 受験校を親が決める
親からこの言葉が出てくる子の受験はきっとうまくいく
それぞれの理由については、過去のブログ記事がありますので、そちらを参照ください。
親だって人間です。
我慢しきれずにたまに言ってしまう日があっても良いと思いますが、それが子どもにとって良くないことだと自覚があるだけでもずいぶんと違います。
ちなみに説明会後、「制服の脱ぎ散らかしなど生活面のことで注意をするのもダメですか?」とご質問をいただいたのですが、それは「NG行動」ではありません。
受験生だからと言って、他のご家族にとって迷惑になる行動を本人がしているのであれば、きちんと伝えていただいて構いませんし、むしろそれは大切なことです。
受験生だからえらいわけではないのです。
勉強面以外に関して言えることは、受験生だからと言って特別扱いすることなく、普段と同じように接していただくのが一番だということです。当たり前のことを言っているだけなのに、お互いの信頼関係が崩壊してしまうのであれば、それは受験以前の問題ですから。