都立受験の現状と今後の展望

2019年春の都立入試は、男子の受験倍率が1.39倍(昨年1.43)、女子が1.45倍(同1.50)と低下しました。また、二次募集に回った学校(いわゆる定員割れ)の高校も増えました。背景には私立高校の授業料等無償化施策や大学入試改革などがあるのでしょう。

では、都立高校受験の人気が全体的に下がっているのでしょうか?
実はそうではありません。
実際、新宿・日比谷・戸山など人気がある学校の志願者は減っていません。
すなわち今、都立高校に起きているのは倍率の『二極化』現象。
人気のある学校はこれからも倍率は高止まりし続けることが予測されます。
一方で、過去問題を見ると明らかですが、都立入試問題の形式はこの10年間大きな変化はありません。さらに2016年度からマークシート方式が導入されたことにより、ますます問題の傾向が分析しやすくなっています。

人気のある都立高校はこれから先もその輝きを失うことはないでしょう。
そして、正しい情報の収集を心がけている受験生にとって、そうした高校の合格は手に届きやすいものになってきています。
「都立高校受験研究所」はそのような受験生の心強い味方であることを目指しています。