
【大学受験生インタビュー】駒場高校 Y.T君
2025年4月8日更新
2025年度入試も多くの生徒が素晴らしい結果を残してくれました。
今回は、久我山教室より駒場高校出身のY.Tくんにインタビューを行いました。
中高とプラスジムに通い続けてくれたY.Tくん。中高一貫生や浪人生など強力なライバル達を押し退け、この春東京科学大学情報理工学院に進学します。
どこにその勝因があったのか、その答えがインタビューの中にありました。
Y.Tくん×佐藤先生
おめでとうございます
神宮先生(以下、じ):まずは合格おめでとうございます!
佐藤先生(以下、佐):合格おめでとうございます!
Y.Tくん(以下、Y):ありがとうございます。
じ:本当に素晴らしい結果だと思います。昔の記録を調べてたら入塾した時の内申点が5科目で18だったんだね。
Y:暗記系を全くやっていなかったんですよ。
じ:数学とかは?
Y:数学は別に読むだけで大丈夫って感じでしたね。
じ:なるほど。英語とか社会はどう?
Y:それも本当にやってなかったですね。
じ:なるほどね。勉強への意欲も普通ぐらいのところから、本当に頑張ったね。
志望校を決めた経緯は?
Y:最初は北大の薬学部に行きたかったんです。化学に興味があって。
じ:なるほど。
Y:でも高2の夏休みに北海道に行って、「不便だな」って思ってしまって(笑)
じ:ああ、そういうのあるよね。
Y:それで、ちょっと南に行こうかなと思って、次に東北大学を考えたんです。
じ:うんうん。
Y:でも、仙台もちょっと外れると不便で。やっぱり東京のほうが便利だし、楽しいかなって思ったんです。
じ:若いうちは特にそうかもしれないね。
Y:それで、東京にある大学を探したけど、東北大くらいのレベルがあまりなくて…。
じ:東大か、それかもっと下げるか、って選択になるわけか。
Y:そうなんです。それで、東京工業大学を志望することにしたんですよ。
Y:東工大では最初、物質理工とか応用化学系を考えていたんですけど、調べたり授業を受けたりして、「実験向いてないな」って気づいて。
じ:なるほど、実験って地道な作業が多いもんね。
Y:そうなんですよ。量を変えて毎回カウントして、結果が出るまで何回も…みたいなのが苦手で。。
じ:それで分野を変えたんだ?
Y:はい。化学系から情報系とか経営工学系に興味を持つようになって、志望もそっちに変えました。
じ:誰かに相談したの?
Y:いえ、自分で調べて、「やりたくないこと」から消していったら、それが残ったって感じですね。
合格の要因。高12の時に「やっておいて良かった」ことは?
Y:数学の予習をずっとしていたことですね。チャートとか使って、学校より先に進んでました。
じ:それはすごいね!いつから始めたの?
Y:高1の最初からですね。部活も早めにやめて時間があったので。
じ:何かきっかけはあったの?
Y:友達が「チャート買ったよ」って言ってたから、「じゃあ自分も買うか」って(笑)
じ:影響を受けたんだね。
Y:あと、プラスジムでのatama+で先取をしていたから、チャートも「自分でできるじゃん!」ってなって。そこから自然に予習するようになりました。
佐:確かに面談を受け持った時から数学はかなり進めてくれていたように記憶しています。数学Bもほぼほぼ終わっていて、じゃぁ数Ⅲの先取をやるかって、なりました。
Y:学校よりも常に先を進めてて、学校のテストは復習代わりにしていましたね。
逆に高12の時に「もっとやっておいた方が良かった」ことは?
Y:英語ですね。本当に嫌いで、高1・高2の間は全くやってませんでした。
佐:語学って好き嫌いあるもんね。
Y:文法ばかりで面白くないし、長文も読む気にならなくて。
佐:じゃあ高3で焦った?
Y:はい。英語が得意な友達も多くて、「やっておけばよかったな」って強く思いました。
佐:どうしてやらなかったと思う?
Y:1年生まだインプット重視になるから。それが本当に面白くなくて。
佐:今なら高1の自分に何て言いたい?
Y:いやー「やらなきゃ落ちるよ」って(笑)いいますかね。
佐:そういうの大事だよね。
Y:やっぱ最初に英語でめっちゃいい点数取れちゃってたら違ったかもしれないって。落ちたくない!ってなってやってたと思う。
他にも「もっとやっておいた方が良かった」ことは?
Y:地理ですね。好きだったんですけど、単語帳が嫌いで放置してました(笑)
じ:あ〜、でも共通テストは地理も重要だもんね。
Y:はい。3週間ぐらいしか対策してなくて、それでも何とかなったんですけど、もっと早く詰めておけばよかったなって。
じ:情報科目はどうだった?
Y:正直、全然やってません。動画をちょっと見たくらいです(笑)
じ:でも、それでも結果が出たのは、他の積み重ねがあったからだね。
Y:そうですね。定期テストとかは真面目に取り組んでました。
じ:それ大事ですよね。定期テストを真剣にやっておけばあとは巻き返せる可能性が高いっていう。
佐藤先生との指導で印象的だったことは?
Y:初期の面談で、めちゃくちゃ物理の定義を聞かれて。そこをひたすら詰め込まれたのが一番印象的でした。
佐:とにかく定義に立ち返って質問してたよね。東工大レベルを目指すなら、絶対そこで詰まるんで、しつこく聞いていました。
Y:そのおかげでそこまで勉強しなくても点数とれるようになって。逆に物理が嫌いになりました。(笑)
佐:え、どういうこと?(笑)
Y:最初は好きだったんですけど、北大を解いていたぐらいから問題が簡単すぎて、逆につまらなくなってきたんです。
じ:へぇ、それは面白いね。
佐:結局、定義とか現象をしっかり理解するところからやってたので、基礎が出来てたんですよ。
じ:だから応用問題でも耐えられたんだね。
Y:はい。演習に入る前に理解しておかないと意味がないって言われて、それで徹底的に勉強しました。
佐:北大ぐらいまでであれば多分セミナーないし名門を覚えればまあ80%以上いける気がするんですけど、そこより上のレベルに行こうとすると基礎の徹底が必要になって。それがないと知識が組み合わさった瞬間に何もわからなくなるっていう人が結構多発するので。
Y:そのおかげで高3の時にそんなに物理に時間をかけなくてすみました。周りは結構物理化学に時間を割いていて、自分はそこまでやらなくて良かったっていうのがかなり大きいですね。
佐:数学とか英語は個別でやってたので、最初の3カ月4カ月はずっと物理をやっていました。
後輩に向けてアドバイスをお願いします。
Y:論述はめっちゃ大事。計算だけじゃなくて、論理的に説明できないと点が取れない。
佐:そこは上位校になるほど重要になってくるよね。
Y:数学は特に、記述を通じて問題の趣旨や論点が理解できるようになったと思います。
佐:理解が深まるよね。
Y:そう、趣旨っていうか、何が問われているかがわかる。
じ:そうなんだよね。本番はマーク試験だからって記述をやらない生徒がいるのだけどナンセンスだなと。
佐:本質理解に関わるんだよね。共通テストになってその重要性は高まっているように思う。
Y:あとは徹底的にミスをなくすこと。
じ:具体的にどのようなことをやっていましたか?
Y:スマホやノートに間違えやすいポイントをまとめて、何度も確認しました。
佐:間違えノートは作る様に指示していました。後々効いてくるので。
じ:どういうことをまとめていましたか?
Y:一行一行計算ミスしていないか確認するであったりとか。あとは同値記号を使っている場所で論理の正しさを検証することであったりとか。
佐:大きな減点を防ぐってことに絞ってやらせていました。計算ミスも言語化させて、こういうミスこういうミスって一つ一つまとめて。それで1個ずつ潰す、みたいにやらせていました。
何でこんなことやらされているんだろう?って思ったことはないですか?
Y:最初は要らないかなって思ってました(笑)面倒だなって。でもなんか言われるし。絶対に必要だからって言われて。だからやった。
じ:そこの素直さが凄いんだよな。普通は面倒だったらやらない。
佐:もちろん意義は丁寧に伝えるようにしていました。でも意義とセットで伝えてもやってくれない生徒が大半で。やっぱりその素直さは強いなと思います。
じ:文系科目も、面倒ではなかったですか?
Y:はい、面倒でした(笑)
佐:確かにすこし嫌そうだった気はします(笑)
Y:量は多かったけど。でもまぁやんなきゃいけないなって。納得したらやる人だから。
じ:それは講師として頼もしいですよね。
佐:なんだかんだ文句言いつつも、しんどいとか量を減らしてほしいとか言われたことないんですよね。そこでもやっぱりガッツというか素直だなと感じます。
佐藤先生からみて勝因はどこにあると考えますか?
佐:先取りですね。何よりも早く始めていたことに尽きると思います。先取していたから、論述に時間をかけることもできたし、英語を巻き返すこともできたし、ミスをゼロにするための演習にも時間を割けた。
あとはゴールを示すこと。東京科学大学までどれだけ距離があるかは生徒は分からない。そこまでの道のりを示すことで、早い時期から受験への意識を持ってもらえたと思う。
最後に。どうしてそこまで頑張れましたか?
Y:やらなきゃ落ちるって思っていました。東京科学大学は目標校みたいな感じで。最初は途中で下げるかな?と思ってました。
でも周りに言ってたから引けなくなって。先生もなんか知っているし。あと自分の時間を犠牲にしたから。こんだけやってたら今更、みたいな。
じ:周りにいうことって大切ですよね。
Y:あとは高3の体育祭の後に塾に来て授業を受けたことがターニングポイントになったかも。佐藤先生がどうしてもそこしか来られないから塾に来てほしいって。そこで「あっ、ここまでやらないと受からないんだって」。
そのせいで体育祭の打ち上げにも行けなかったんです。友達にも「何で打ち上げ来ないの?」って聞かれて。「塾に行く」って。そこまで言ったら落ちるわけにはいかないじゃないですか。
佐:あの時はごめん(笑)。でもそういう時でも塾に来てくれるっていうのが、流石だなぁと思います。
じ:本当ですよね。こういう話はきっと後輩達の視座を高めるのに役立つと思います。今日はインタビューありがとうございました!
佐:ありがとうございました!
Y:ありがとうございました!