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Vol.023 誰にでもできる!子どものやる気を引き出す「聴く技術」その1
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Vol.023 誰にでもできる!子どものやる気を引き出す「聴く技術」その1


2017年10月03日更新


教師の仕事は生徒のやる気を引き出すことです。
やる気を引き出すと言っても、それが難しい。
コミュニケーションがその手段だとはわかっているものの、やる気を引き出すためのコミュニケーションスキルなど誰に教われば良いのかわからない。
教育関係の本を手当り次第に読みあさりましたが、実情と合わない内容であったり、実践するには難しすぎたりで、現場で「使える」本はほとんどありませんでした。
そんな中、一冊の書籍と出合いました。
『7つの習慣』という本です。
1990年代に世界的ベストセラーとなった書籍で、当時、この本の中に出てくる「ウィンウィン」という概念が流行したことが、ご記憶にある方もいらっしゃるかと思います。
なんとなく読むのを敬遠していたのですが、意外にもこの本の中に子どものやる気を引き出すコミュニケーションスキルの紹介がありました。
私はこの本で、人のやる気を引き出すコミュニケーションスキルの基本を知り、実践の中で自分に合った方法論に磨き上げ、生徒のやる気を引き出せるようになりました。
面談では100%とは言いませんが、かなりの確率でやる気をひきだすことができます。
もちろん、親子間の会話でも使えます。
本を読んでいただきたいところですが、非常に有用なスキルなので、このブログでも紹介させていただきます。
内容を中学生とのコミュニケーションにアレンジさせていただきました。

中学3年生の夏、突然子どもがこのように言い出したらどうしますか?

「高校に進学しないで働くことにした」
(もちろん子どもには高校に進学してもらいたいと考えています)

これに対して、考えられる返答パターンは以下4つに大別されます。

A 「何を言っているんだ!」(怒り出す)
B 「その理由を話してごらん?」(質問する)
C 「それはいい考えだ!」(同意する)
D 「学校の勉強は無駄だと考えたんだね、でもそれは・・」(解釈する)

さて、正解はどの返答でしょうか?

心の中で正解を考えてみてください。
では正解を見ていきましょう。
まずはA・・「何を言っているんだ!」と怒り出す。
これは問題外ですね。
自分なりに悩んだ結果、大切な相談をしているのです。
たとえそれが間違った意見であれ、話も聴かずに否定されては相談する気も失くすでしょう。
確実に親子の距離が開くと考えてください。
最もダメな反応です。
次はB・・「その理由を話してごらん?」と質問する。
一見いい返答のように思えますよね?
でも、×です。
いまの子どもの考えでは高校に行かないことが正解なのです。
その理由を話したところで、それを正当化するための言葉しか出てきません。
そしてその言葉によって、さらに自分自身の想いを強めてしまう結果になるでしょう。
次にC・・・「それはいい考えだ!」と同意する。
これも不正解の反応です。
安易に迎合するのは良くありません。
理由も話していないのに、そんなことを言われるとかえって信頼を失う要因になります。今後、大切な人生の相談をしようとは思わないでしょう。
最後はD・・・「学校の勉強は無駄だと考えたんだね、でもそれは・・」と解釈する。
実はこれも×です。
残念ながらここに正解はないのです。
Dさんのケースは子どもに対しての愛情が深く、頭のいい大人が選びがちな反応です。
でもそれは・・の後にどんな言葉が続くのかといえば、高校に行かないデメリットについての客観的な意見か、自分自身の体験談です。
例えば、こんな具合に・・
「お父さんも中学校3年生のときに同じことを思ったよ。一時は学校の勉強もすべて止めてしまってねぇ・・でも中学3年生の夏に気付いたんだ。とりあえず行ってみるだけでも悪くないんじゃないかって。入ってから辞めることも出来るわけだし・・・(延々と続く)」
残念ながら、相手はこのような話を求めていません。
いえ、正確には今の段階では求めていないのです。
そういった経験談をお子様に話して聞かせてあげることは非常に重要ですが、子どもから何かの相談をしているときにするべきお話ではないのです。

では、どのように答えてあげるのが、ベストなのでしょうか?
少し長くなったので、続きはまた次回ブログで書かせていただきます。