運命の一日② ~都立高校入試と私立併願優遇制度~
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運命の一日② ~都立高校入試と私立併願優遇制度~



2016年12月16日投稿
2020年07月14日更新


前回、2学期内申が告げられる「運命の一日」についてお話させていただきました。

都立高校受験生にとっても内申点はかなり重要です。

ここでは詳細のご説明は省きますが、都立高校の入試点数配分は1000点満点中、700点が当日の試験、300点が2学期内申点で決まります。
誤解される方が多いのですが、中学2年生までの内申点は都立入試に一切関係がありません。

つまり、都立高校入試の合否は当日の入試の点数と3年生の成績次第ということです。

しかし、大半の生徒にとって内申点が気になる理由は別にあります。
ここでもやはり私立高校です。

都立高校入試において「絶対合格」はありません。
そのため、ほぼ必ずと言っていいのですが、「滑り止め校」を受験することになります。
都立高校は試験日が共通で1校しか出願することが出来ませんから、「滑り止め校」は必然的に私立高校になります。

この場合のように、その私立高校に進学することを約束せずに受験する出願方式を「併願」と言います。

この「併願」受験を「優遇」するという制度を、東京都の多くの私立高校が採用されています。
これを「併願優遇」制度と言います。
何を基準にして優遇するかは、お分かりですよね?
3年生の2学期で手にした内申点です。

大抵の塾で資料を見せてもらうことは出来ると思いますが、都内全域の私立高校の併願優遇基準を「9科型」「5科型」「3科型」に分けてレベル別にまとめた一覧表があります。
「この基準を満たせば、絶対合格!」とは私立高校の立場上、なかなか言えないのですが、実質的には合格ほぼ間違いなしの基準となります。

併願優遇のメリットは二つあります。
その私立高校の受験対策のための時間を大幅に削減できることと、12月の段階で高校生になることがほぼ確定するという安心感です。
特に後者は大きいです。逆の立場で考えてみるとわかりやすいです。
周囲の生徒が高校に行けることが決まってひとまず安心している中、自分だけ1校も決まっていないという状況はかなりプレッシャーがかかります。そのため、大部分の生徒はこの併願優遇制度を使って1校は進学できる絶対安全校をキープします。
その上で、他の私立高校をチャレンジ校として受験することも多いです。

都立高校受験生にとっても、私立高校から提示される内申基準が重要な理由がお分かりいただけたでしょうか?現公立中学校1年生2年生の方でしたら、とりあえずこの「併願優遇制度」については知っておいてください。
そして、遅くとも2年生の冬までには、「(併願優遇)内申基準一覧表」を必ず一度は見ておいてください。だいたいどのくらいの内申が必要かわかれば、通知表でどのくらいを目指せばいいのか基準ができますからね!

プラスジムでもご相談いただければ、いつでもご説明させていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
『東京都私立で「併願優遇」を実施する高校におすすめ高校はないのか』も合わせてお読みいただくことをオススメします。



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