Vol.065 成長する人としない人の視点の違い
2018年08月07日投稿
2024年08月21日更新
2024年08月21日更新
勉強も仕事も、「タテ(質)」と「ヨコ(量)」の面積でその人のレベルを表すことができます。
「タテ」とは、物事をどの程度の「基準」で出来るかを示すものです。例えば、1次方程式の解き方を知っているのと、100問解いても計算ミスをしないというのは、同じ「解ける」でも、まったく次元の違うレベルの話です。
それに対し「ヨコ」とは、どれだけ多くのことができるかです。
勉強で言えば、「1次方程式」「2次方程式」のようなもので、その人ができることの「量」と言いかえても良いでしょう。
生徒にしても大学生にしても、「伸びない人」の共通点は「基準」が低いことです。
自己成長に「タテ」を伸ばす意識が欠けており、とにかく「ヨコ」への広がりで考えたがる。
しかし、「ヨコ」が広がっても「タテ」がないので、全体の面積を大きく広げることができません。
「基準」への意識を高めるためには、それが高い人に指導してもらうしかありません。
また、自分が嫌いなことで「基準」を高めるのは大変なので、絵が好きなら絵でいいですし、音楽が好きなら音楽でもいい、野球好きなら野球、と自分が興味関心の高いことからやるべきです。
どんな分野でもいいので、高い「基準」を提示し続けてくれる本物の指導者に師事し、自分の「基準」を高めた経験をまず先にしておくこと。
この「経験」によって、この「タテとヨコ」の考え方が頭ではなく感覚として理解できる状態にしておけば、別の分野の成長もとても早くなります。
「人を育てる」というテーマで、アメリカ人著者の書籍を読むと、よく出てくる名前があります。
ジョン・ウッデンというバスケットボールの伝説的な指導者なのですが、彼はプロレベルの選手に対してもバスケットシューズの紐の結び方から徹底的に指導されていたそうなのですね。
簡単なことほど教えるのが難しいものです。
どんな分野でも構わないですが、若いときに彼のような指導者に出合えた人は幸せです。