平成29年度◇都立入試まで70日!今から考えるべき、都立入試の勉強方法『英語』編
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平成29年度◇都立入試まで70日!今から考えるべき、都立入試の勉強方法『英語』編



2016年12月20日投稿
2020年11月24日更新


英語編です。

2017.09.22 追記

平成30年度版の記事を公開しました。
こちらからご覧ください。


『国語編』はこちら
『数学編』はこちら
『英語編』はこちら
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『社会編』はこちら

1. 平均点推移と全体の構成


平均点推移

  • 平成28年度 57.4点
  • 平成27年度 63.4点
  • 平成26年度 53.7点
  • 平成25年度 62.3点
  • 平成24年度 58.1点

東京都立高校入試の英語です。

東京都立高校入試の英語の平均点は毎年、50点台~60点台前半で推移していました。マークシート導入後の平成28年度もその数値は変わっていません。平成29年度も、昨年度までと同じ傾向が続くと考えられます。

英語の特徴はリスニングが最初に20点分出てくることです。音声が流れる時間は年度によってもまちまちですが、平均すると約10分です。最初の問題が始まる前の確認部分を省いても9分程度はリスニングに費やす必要があります。ちなみにリスニングはテストが始まるとすぐに流れ出します。

40分程度で大問を3つ読み進める必要があり、非常にスピードとテンポよく解き進めていく力が求められます。
目安としては、大問2が10分、大問3、大問4が15分ずつ程度でしょうか?
特に大問3および4は文章も長く、最後まで解ききらないまま終わるケースを毎年見ています。

平成28年度からの変更点として、毎年大問4の最後にあった記述問題2問がなくなり、4択問題になっています。
平成29年度はまだ流動的ではありますが、大きく構成が変わることはなさそうです。

英語の平均点と大問ごとの正答率

2. 大問1 リスニング 20点(5問×4点)


リスニング問題は毎年、各会話文を聞いて設問に答える問題が3問と、少し長めな文章から設問に一致した答えを書く問題が2問(記述)で平成28年度も変化はありませんでした。

ところで、みなさんは入試に向けて何かリスニングの勉強はしていますか?

あまり手が回っていない方も多いと思います。
ただ、それは非常にもったいないです。過去問題集のどこかのページに、リスニングのスプリクト(音声を文章化したもの)が付いていますよね?一度、読んでみてください。大問2~4と比べてだと、とても簡単な文章に思えませんか?

リスニングは対策をしておけば高確率で安定して点数が取れる問題です。ぜひ、年末年始以降は「英語を音声で聞く」ことにも力を入れてみてください。

都立入試過去問以外だと英検3級用の問題集についているリスニングCD旺文社さんなど)はオススメです。耳から英語を聞くことに慣れているだけで、リスニングが一気に得意になるはずです。

3. 大問2 図表を用いた問題+英作文 24点(4問×3点+12点)


図表が入った文章やEメールの本文を読んで、設問に答える問題が3題×5点で15点出ています。

文章量は多少ありますが、設問と関係のない文章や図表が大半であり、設問のポイントとなるところを見つけることができれば1分で解ける問題です。よって、まずは問題から読んでください。
その中に固有名詞やキーワードになる単語があれば、まずはその語句を文章から探して下さい。必ず答えはその近辺にあります。

また、テーマに合った文章を3文書く(一文=4点の12点)の英作文が必ず出ます。
選択問題は得意でも自由英作文になると全く手を動かすことができない生徒もいますが、とてももったいないことだといつもプラスジムでは指導しています。
毎年出てくるテーマは「手紙を書く、意見を書く、紹介する」など日常にありふれた内容でイメージも沸きやすいですし、テーマに合っていれば、「I Like soccer.」の一文を書くだけで4点がもらえるからです。

年が明けたら、毎日今日あった出来事を、3文で書くトレーニングをしてください。教科書や問題集を見れば、使える文章はたくさん出てきます。一つの文章の書き方を覚えてしまえば、単語を変えるだけで幅広いテーマに応用できます。必ず12点取りましょう!

<過去10年間の自由英作文テーマ一覧>

  • 平成28年度
  • :あなたが外国から日本を訪れた人に日本で楽しんでほしいことを、伝統文化に限らず一つ取り上げ、理由を含めて3文で書きなさい
  • 平成27年度
  • :あなたが外国人に伝えたい日本の良いところを一つ取り上げ、理由を含めて3文で書きなさい
  • 平成26年度
  • :あなたがこれから深く学んでみたいことについて一つ取り上げ、理由を含めて3文で書きなさい
  • 平成25年度
  • :あなたが人の役に立つために取り組んでみたいことを一つ取り上げ、理由を含めて3文で書きなさい
  • 平成24年度
  • :あなたが外国人の友人に手紙を書く時に友人に伝えたい感動した出来事を一つ取り上げ、理由を含めて3文で書きなさい
  • 平成23年度
  • :あなたが困っているときに誰かに助けてもらったことについて一つ取り上げ、理由を含めて3文で書きなさい
  • 平成22年度
  • :(設問になっている文章を読んだ後に)何をしたらよいかあなたがHarukaに助言したいことを一つ取り上げ、理由を含めて3文で書きなさい
  • 平成21年度
  • :あなたが自由な時間の過ごし方についてスピーチをするときにすることを一つ取り上げ、理由を含めて3文で書きなさい
  • 平成20年度
  • :あなたが将来取り組んでみたいことについて一つ取り上げ、理由を含めて3文で書きなさい
  • 平成19年度
  • :あなたが写真をみせながらスピーチをするときに、紹介したいものを一つ取り上げ、理由を含めて3文で書きなさい

4. 大問3 対話文 28点(4点×7問)


大問3は複数名(平成28年度はクラスメート4人)の会話文を読んでの選択問題が7問です。文章自体は難しい文章ではないですが、登場人物が自由に会話していくため、話の流れ(誰が、何を話しているのか)が読みにくく、混乱が生じます。
また、会話文特有の表現(言葉の省略やフランクな言い回しなど)は慣れていないと意味が取りにくい部分もあります。

対策としては、問題文から読み、本文の該当箇所の前後から4択に合うものを探し、なければ範囲を広げるのが効率的です。

(1)~(5)は毎年下線部に関する問題なので文章中から探すのは容易です。

文章量自体は多いですが、内容はとても基本的な構成になっていて、下線部の前後、さらに言うとその段落内にしか答えはありません。

一問2分程度で5問解き、あとの5分で全体を見ながら残りの2題を解くイメージです。
時間配分をよくよく考えながら、過去問にチャレンジしてください。

5. 大問4 物語文 28点(4点×7問)


大問4は説明文です。先に述べましたが、平成27年度までは選択問題5問+記述問題2問の構成でしたが、昨年から選択問題7問に変わっています。
東京都立高校入試の第4問の特徴は、下線部の内容を問われる第3問と違い、文章全体把握の力が問われることです。

例えば「A~Dを文章の流れに沿って並べ替えなさい、や文章に合うものを答えなさい」、など全体の流れをつかんでおかないと答えられない問題が多いです。
ただ、大問正答率は平成28年度で大問3→55.5%、大問4→52.3%と変わりがありませんね。

普段から時間を決めて文章を読み、速読に慣れておくといいでしょう。



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