平成29年度◇都立入試まで70日!今から考えるべき、都立入試の勉強方法『理科』編
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平成29年度◇都立入試まで70日!今から考えるべき、都立入試の勉強方法『理科』編



2016年12月21日投稿
2020年07月14日更新


理科編です。

2017.09.25 追記

平成30年度版の記事を公開しました。
こちらからご覧ください。


『国語編』はこちら
『数学編』はこちら
『英語編』はこちら
『理科編』はこちら
『社会編』はこちら

1. 平均点推移と全体の構成


平均点推移

  • 平成28年度 50.6点
  • 平成27年度 59.4点
  • 平成26年度 57.3点
  • 平成25年度 60.3点
  • 平成24年度 51.4点

東京都立高校入試の理科です。

平均点は過去、50点台で安定していましたが、マークシートが導入された平成28年度は50.6点と前年比-10点程度難化しました。この50.6点という数字は、過去5年間の5科目の中で、もっとも低い点数です。

過去、51点台を付けた平成25年度の社会は次年度57.4点、平成24年度51.4点だった理科は次年度60.3点と、ともに大幅に易化していることから、平成29年度の理科はやさしめになることが予想されます。

理科が得意な子にとっては、高得点が狙える年になりそうですね。苦手な子はより一層力を入れて勉強してほしいです。

大問構成は今までと変わらず「物理・化学・地学・生物からまんべんなく」出ることになります。
ただ、マークシートになったことで、計算部分も4択になります。これは苦手な子にとっては助けになるでしょう。

記述問題も平成27年度までの3問⇒平成28年度は1問+化学反応式1問に減りました。(ちなみに平成28年度社会の記述問題は変わらずの3問でした。)
理科の平均点と大問ごとの正答率

2. 大問1 小問集合 4点×6問


大問1は小問集合です。

教科書の理解を見る問題で、各分野の基本的事項が頭に入っていれば難しくはないレベルです。
大問1が満点を取れていないようであれば、冬の間に一冊、基本がまとまっている教材をやってみてください。
受験レベルの問題をこなすことも必要ですが、頭の整理は定期的に行うべきです。

基本的な実験や化学反応式、公式がまずは頭の中に入っていないと、大問2~6で安定した点数を取ることは難しいです。

数学の大問1と同じ考えですね。まずはVもぎでも過去問題集でも、大問1は満点を取ることに力を入れてほしいです。

3. 大問2~大問6 4点×19問 合計76点


大問2~6はすべて、4分野のなかから毎年ランダムに出てきます。
都立入試のポイントとしては、問題文や実験の量が非常に長く、問題を読み切る力が必要になります。一つ一つを整理していくと、それぞれの問題は教科書レベルを大きく超えることはありません。まずは、情報処理能力を鍛えてください。

理科の問題に慣れるために、時間を掛けて問題文の整理を一つ一つやっていきましょう。
「AとBの実験はそれぞれどの部分を比較しているのか」「実験で言いたいことは、教科書ではどのページ・単元に書いてあるか」を考えていくと、必ず一度習った知識にたどり着きます。

一つ例を挙げます。
平成28年度に、トウキョウダルマガエルと二ホンアマガエルの声の違いが出ていました。二ホンアマガエルのほうがトウキョウダルマガエルより声が、高くて大きいそうです。

この文章を、習った単元に当てはめるとどこになるでしょうか?



一年生で習った「光と音」ですね。振幅と振動数の関係性、しっかり覚えていますか?

教科書で一般知識で習ったことが、入試では現実世界に当てはめて出てきます。
問題文中に線を引きながら、教科書の単元に当てはめて考えるトレーニングをしましょう。

東京都立入試の理科の類似問題をやる時は、問題をたくさんこなすよりも、復習・見直しに時間を多くかけてください。

正答率10%以下の問題もありますが、基本的な難易度はどの問題もそう大きく違いはありません。



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