
第43回 受験チーム数学のブレイン!北村先生をフィーチャー
2022年02月02日更新

今回はプラスジム受験チームリーダー北村先生を改めて紹介したいと思います。
プラスジム講師歴も一番長い北村先生。実は生徒たちも知らない凄いところがまだまだたくさんあるのです!

ではよろしくお願いします。
さっそくですが、プラスジムの講師経歴から教えてもらえますか?

講師としては7年目です。
今年は都立受験チームのリーダーとして、TTT会の運営や全体的な生徒対応をしています。
科目としては数学担当で、夏期講習用のテキストを編纂したり、グループ授業(M特講)を受け持ったりもしています。
過去の経歴では、最初は大学受験生を中心に授業を受け持っていることが多かったので、中学部を受け持つようになったのは昨年(第5期)からですね。

北村先生といえば、だれもが知っている数学のスペシャリスト。
高校3年の東大模試で満点の120点で全国1位を取っていることは今でも語られています。北村先生のすごいところを実際のプラスジムでの教え子、今は高等部講師をしてもらっている濱田先生からも聞いてみましょう。
濱田先生、教えてもらっていた当時を思い返してみて、なにか覚えていることってありますか?

今、東大医学部の5年生なのですが、5年前から約1年間、受験直前まで東大対策として数学を担当してもらっていました。
5年も前ですが、今でも覚えている北村先生のことばで「困難は分割せよ」というのがあります。数学の問題は色々な要素が組み合わさって一見複雑に見えるけど、1つ1つを解きほぐしていくと実は基本問題の組み合わせであることも多くて。どんな難しい問題でもすぐに分割してわかりやすく教えてくれるその授業に、当時は感動も覚えていました。
今でも難しい問題に取り組むときは、頭に浮かんでくるとても大切にしていることばです。

なるほど、今の高校受験生たちにも同じことが言えそうですね。
ちなみに、都立受験コース生たちによく言っていることばってありますか?

検算しよう、問題文をちゃんと読もう、定義や条件を確認しよう、ですね。
都立数学は、計算が中心なので計算ミスは命取りです。
あとは焦ると問題文を軽く読み流して思い込みで解き始めてしまうこともあるのですが、問題文とその記号や条件はしっかりと確認するように口うるさく言っています。

とても大切なことですよね。
濱田先生、もう1つについても教えてもらえますか?

はい、本当に尊敬していることなのですが、授業のたびに自作の問題を作ってきてくれたことです。当時、東大過去問や対策問題集など、ある程度やってしまったときに、数学をより深く考えるような問題をオリジナルで持ってきてくれて。あれはとてもありがたかったです。

すごい!

そうですね、あのときは東大理Ⅲを目指す彼に「こういうことを考えさせたいな」と思ったとき、それを組み込んだ問題を探すのがだんだん面倒くさくなって。であれば、自分で作ったほうが早いなと思ったのが最初でした(笑)
結局1年間で100問くらいは作っていたと思います。

さらっとものすごいことを言っていますが・・(笑)
日本最難関の東大理Ⅲの対策ですからね。ちなみに濱田先生の本番の点数は数学118点でした(120点満点)。その年の東大受験生の中で数学1位だった可能性もあります。
そもそもの話で、北村先生が数学に目覚めたきっかけについて教えてください。

数学が面白い、と思ったのは中学生の時ですね。
もともと小学2年からそろばんを習っていたので、計算には自信があって。
どんな問題にも計算は必要なので、基礎が早いうちから備わっていたのも大きかったと思いますが、中学の部活の顧問が数学の先生で、よく部活の前後に自然と数学の話になっていて。知らず知らずのうちに数学の魅力に引き込まれていましたね。

きっかけは身近な先生だったのですね。
高校に入ってからも誰かからそういう影響を受けたりしましたか?

いや、高校からはだれかというより、自分から進んで数学を深めていきました。
通っていた高校の数学は予習が前提なので、まずは自分で考えてみる時間がほとんどで。
高校の先生からは予習に時間をかけろと言われていたのですが、それに食らいつくのが必死でした。実家には当時、教科書を書き写してあれこれ深めたノートが何冊もあります。

なるほど、ということは学校で配られた教科書や問題集以外をあまり買ったりはしなかったのですか。

そうですね、過去問くらいだったと思います。教科書に書いてある内容でも、いくらでも考えることがあって。例えば定理は変えられないけど、例題解いた後にはなぜこの解き方をしているのだろうか?と考えると、そこから先は教科書には載っていなくて。それは深めていくことで考える力がつくかなと。

なるほど、数学の広がりは無限ですもんね。
いまの高校受験生に数学を教えるときに意識していることって、ありますか?

そうですね、何よりも解き終わったあとの1問1問の振り返りや反省の時間を取るように促しています。
同じ不正解のなかにも「ここまでできて、この考え方がひらめかなかった」という段階が無数にあって。それをちゃんと突き詰めておくことが、次の勉強の方針になります。
どの科目にも言えますが、振り返りの時間を大切にしてほしいですね。

色々ありがとうございました。
最後に、今年の高校受験生たちにメッセージをお願いできますか?

残り19日、焦る気持ちはわかるけど、だからこそ解説をおろそかにせず、解説と1問1問向き合ってほしいなと思います。加えて本番を頭の中でできるだけ想定しながら問題を解く訓練をしてもらうといいと思います。制限時間を設けることもそうですし、1問1問解くのではなくて本番の50分を想定して1年分まとめて解くとかですね。
都立一般受験までカウントダウンタイマー

改めて聞いてみると、びっくりするようなエピソードがたくさんありましたね。
今年の受験チーム生たちは、最後の最後まで数学と向き合いましょう!