Vol.229 受験の方針

Vol.229 受験の方針



2021年11月02日投稿
2021年11月02日更新



10月31日(日)は、来年の高校受験生保護者様向け説明会でした。
ご参加くださった皆さまにはこの場であらためて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

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現状に何かしらの手詰まり感があるのであれば、何とかしてそれを変える必要があります。
「勉強しなさい」と子どもに言うだけで上手くいかないことは、皆さんよくおわかりのはずなのです。
そのような「精神論」で考えている限り、高校受験はすべて成り行きまかせ。
本当に良い受験にするためには、現実的なところから考え抜いた作戦を立てる必要があります。
いまの成績、合格圏内にある学校、残された時間、必要勉強時間、教育にかかる費用・・
なかには目を背けたくなるような事実もありますが、上手くいく子の受験というのは例外なく、親が厳しい現実にきちんと向き合っておられます。
だからこそ私も、何事も包み隠さず正直に、お話させていただくようにしています。
次回開催は11/28(日)。
現中学校2年生のお父様お母様はぜひご参加ください。

さて、それから1年後。
高校受験生にとって、11月はどんな月なのかと言うと、2月の受験直前期と並ぶくらいに緊張感の高まっている時期です。これから始まる期末試験の結果で内申(通知表)が決まり、その内申が合否に関わってくることになるからです。結果が出てしまうと、意外と腹もすわってくるものですが、それが出るまでが最もストレスになるようです。しかし、全体傾向としてはそうであっても、個々の生徒別にみるとその反応にはかなりの個人差があるのも事実。
まったく精神的動揺の見られない生徒というのもいます。
この時期になると、そうした子どもがうらやましく見えてしまう保護者様もいらっしゃるのですが、そうした子どもを持つ方からすると、「いつになったらこの子は真剣に受験や将来のことを考えてくれるのかしら」とモヤモヤされていたりするものです。
すべて、その子の性格特性なのですね。
どちらが良いも悪いもなく、それぞれに大変なことやお悩みがあるものです。
どの側面に光を当てるかだけの「違い」でしかありません。
こうした性格特性まで考慮に入れて、受験のことを考えられるのがベストです。
将来のことに不安を感じやすく、感じやすいがために早い段階からコツコツと勉強をがんばれている生徒であれば、内申点重視の私立高校受験が向いているかもしれません。
逆に、これまでまったく受験のことなど真剣に考えず、好きなことばかりしていたというのであれば、3年生からの逆転合格が可能な都立高校受験が向いているかもしれません。
不安を感じやすいタイプであっても、自分の可能性に挑戦するために都立高校受験を選ばれる方もいます。あえて厳しい道を選ぶことで自分についてより深く知ることができるため、私は大いに意味ある体験だと思います。まわりに本人を支えられる大人がいることが条件ですが。
高校受験と一口に言っても、このように色々な考え方があるわけです。
どんな1年間にしたいのか、そのためにどう過ごすべきなのか。
まずは、大まかな方針を立てることから始めてください。


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