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都立高校入試 英語スピーキングテスト導入についての情報まとめ
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都立高校入試 英語スピーキングテスト導入についての情報まとめ

2019年07月29日投稿
2019年07月29日更新

東京都教育委員会は現在、都立高校受験に関して英語スピーキングテストの導入を検討しています。
都内の公立中学校に通っているかたは、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

スピーキングテスト導入はここ10年間の都立高校入試の変遷において、マークシート導入を除けば最大の変革になります。
大学入試も同様に、センター試験から大学入学共通テストへと移行準備が進められていますが、TOEICが参加取り下げを表明したり、数学の記述試験問題が初年度は見送られたり、また採点へのアルバイト導入が物議を醸したり、と混乱も見られています。

本記事では、こちらも様々な議論が進められている英語スピーキングテスト導入に関する情報を集めました。
スピーキングテストに関係がある生徒(記事執筆時点で公立中学1年生以下の生徒)は正しい情報を確認しながら、少しずつ準備をしましょう。

①そもそも英語スピーキングテスト導入の背景は?

東京都教育委員会によると、

学校外国語科の目標は、「外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う。」と示されている。(中略)平成31年度入学者選抜までの英語学力検査には、「話すこと」を評価する内容は含まれていない(中略)受検者にとっても、都立高等学校入学者選抜において、これまでの学習成果が評価されることは、重要な意義がある。そのために、英語検査においては、『聞くこと』『話すこと』『読むこと』『書くこと』の4技能の評価を行うべきである。


とあります。
「話すこと」への意識が高まりつつある中で、東京都がいち早く実施を決めた、ということですね。

ちなみにスピーキングテストは岩手県において2004年~2006年度入試で実施されていたようです。
しかし対面式で受験生の負担や面接官の確保などで継続を断念。

現在は、福井県などが同時期の導入に向けて試行テストを実施しているようです。

②導入スケジュールは?

導入スケジュールは、

・2019年度(現中学3年生) プレテスト(都内公立中抽出:約8000人)
・2020年度(現中学2年生) 確認プレテスト(公立中3全員:約80000人)
 2021年度(現中学1年生) 本テスト実施 (公立中3全員:約80000人)

今年度中学1年生が2年後に受験を迎えるときには、英語スピーキングテストが実際の都立高校入試に利用される予定になっています。

ポイントは、 公立中学3年生全員に導入される ということ。
利用の有無にかかわらず、(私立志望の生徒も含めて)全員が受験する形が優勢なようです。

③現在、議論されている実施環境は?

2019年05月31日の教育庁発表資料では、株式会社ベネッセコーポレーションが英語スピーキングテスト事業の最優秀事業応募者に選出されました。
今後はベネッセの事業基盤を活用した試験形態が議論されていくことになります。

また現在、東京都教育委員会の公式発表では、

  • 中学校の学習の成果を測るため、学習指導要領に準拠した内容で出題
  •  タブレット等端末に解答音声を録音する方法で実施 
  •  毎年度11月第4土曜日から12月第2日曜日までの週休日又は祝日に実施 
  • 受験回数は各受験者1回
  • 会場は大学等の外部施設(地域により都有施設等の利用を検討)
  • 受験料は都が負担(予定)

が提示されています。
学校ごとに指定日を設けて、対面式ではなくタブレットを使用して録音したものが採点されます。

ここでのポイントは、 都立高校入試(前期)は毎年2月後半ですが、スピーキングテストはそれよりもかなり前倒しになる 予定ということですね。

ここはちゃんと覚えておかなければいけない大事な部分でしょう。

④出題予定の問題って?

2018年11月にいち早く実施された調査で使われた問題スクリプトが掲載されています。

上記資料によると、問題は6問構成。
前半3問は、

【Set A】
【No. 1】What is your favorite animal?
【No. 2】What time do you usually get up?
【No. 3】Do you have any plans for next Sunday?
    → Yesボタンを押した場合→What are you going to do next Sunday?
    → Noボタンを押した場合→What do you usually do on Sunday?

中学校英語スピーキングテスト スクリプト【Set A・B】より   


と比較的容易な疑問文に答える形式。

後半3問は、

【Set A】

【No. 4】
Please read the Japanese. You have 30 seconds.
Please read the Japanese and English.You have 30 seconds.
Now, please read the English. You have 30 seconds.
英語スピーキングテスト1
【No. 5】
Please read the Japanese. You have 1 minute.
Now, please begin. You have 45 seconds.
英語スピーキングテスト2
【No. 6】
Please read the Japanese. You have 1 minute and 30 seconds.
Now, please begin. You have 45 seconds.
英語スピーキングテスト3
中学校英語スピーキングテスト スクリプト【Set A・B】より   


原稿を読み上げる問題、イラストを見ながらそれぞれ説明する問題、自由にスピーチする問題と、比較的高難易度の問題が出題されています。

これから議論されて形式は変わる可能性もありますが、どちらにしても 教科書レベルの英文の丸暗記では対応ができない問題が中心 になると予想されます。

⑤入試に占めるスピーキングテストの配点は?

2019年7月25日発表の資料によると、現在、2つの方式での議論が進んでいます。

英語スピーキングテスト4

 A案、B案ともに5科目合計が700点換算(英語だけでは140点)されることに変更はない ようです。
スピーキングテストを3技能の外に加えるか(A案)、3技能の中に加えるか(B案)の違いです。

A案の場合、700点中のスピーキングテストが占める点数は約23点。
B案の場合は、28点となります。

どちらにしても 英語全体の約20%分が英語スピーキングテストに割り当てられる 、ということです。
決して、無視できない点数です。

⑥まとめ

小学校にも英語導入が進んでいますし、小中高すべてで教育改革が議論されています。
ますます単なる教科書暗記のテストからの脱却が進んでいくことでしょう。

また、最新の情報が出たら、お知らせします。

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