【高等部の授業紹介③】キャリア面談
キャリア面談ほど難しいものはありません。
答えは生徒の内側にあり、しかもほとんどの場合、生徒自身もその答えに気づいていないからです。
自分は一体何がしたいんだろう、、、?
好きな事と言われても、本当に好きなのかが自信がない、、、
そういう悩みで苦しむ生徒も沢山います。
自分の興味関心に気づくことは確かに大変ですが、
どのような生徒もその生徒だけの「個性」があります。
キャリア面談では、その生徒の個性を見つけだします。
進路という言葉から何を連想する?
これからの道のことなんだろうと思う。(これからの道とは?)大学かな。
鈴木さんにとって大学ってどういうところですか?
学びたいことを学ぶ。(正直に言えばそれだけでもないんじゃないだろうか?)部活に入りたい。バドミントンをする。(バドミントンをしたいんですか。)小学生の時やってたから。
大学には他にどんなイメージがある?
楽しむ。(何を楽しむのかはすぐには出てこないですよね)
大学のイメージはまだまだ一般的。別の角度で考えてもらう。
お母さんに鈴木さんの進路を聞いたとしてどんな答えが返ってくる?
「自分がやりたいことをやりな」って言われると思う。
鈴木さんのお母さんは鈴木さんのやりたいことってなんだと思ってるんですか。
バドミントン。(バドミントンは何年間ぐらいやってた?)四年間やってた。(何が楽しかったんですか?)ゲームが楽しかった。
鈴木さんが一番仲良い友人って誰ですか?
伊藤さん
伊藤さんに「進路」って言ったら何が返ってきますか。
「全然考えてないよ」っていうと思う。
伊藤さんは将来何になりそう?
「介護系の何かになりたい」(なんでなりたいことを知ってるの)「何やりたいの?」って聞いたから。
伊藤さんに進路のことを聞かれたら?
「まだ決まってない」っていうと思う。
親しい人が考えている”であろう”自分像や進路のイメージも確認できた。恐らく学びたいことを決めることに怖さがあるのと、学びたいことを決められることに対する一種の憧れもありそう。
次はもう少しライトな形で興味を引くキーワードを探っていこう。
いわゆる”良い生徒”ほど、知らず知らずのうちに「建前」でしか進路を考えられていないことが多々あります。
「本音」を引き出せる空気感を大切にしていきながら、心から納得できる進路を探していきます。