Vol.015 夏休み日中のダラけた生活がその先1年をダメにする
2020年07月14日更新
いよいよ夏休みが始まりました。
部活動に忙しい中学高校の生徒さんもいらっしゃるとは思いますが、それでも通常期に比べると自由になる時間がはるかに多い夏休み。
特に重要なのは、「日中」の時間の使い方です。
普段は学校に通っている時間帯なので、平日の「日中」に勉強する習慣はありません。
そのため、その時間をどう過ごすかというのは、生徒によってかなり個人差の出る部分です。
みなさんはどう過ごされていますか?
学習のプロの立場から述べさせていただくと、成績を飛躍的に伸ばせる月は、1年間で8月しかありません。さらに具体的に言うと、「日中の時間の使い方」がカギとなります。夏の日中をダラダラ過ごしてしまうと、その悪影響は最低でも1年間は続きます。
仮に・・、仮に、いまですよ。
日中にダラダラして、2学期直前になって夏休みの宿題を慌てて仕上げるような生活が見えているとすれば、次の1年間も見えたようなものです。
成績を大きく伸ばす機会は来年の8月を待つことになります。
受験生であれば、ジ・エンドです。
夏休みにきちんと勉強した受験生は別です。勉強時間が偏差値に現れるまでの期間には多少の個人差がありますから、すぐに偏差値が伸びなくてもあせらないでください。
本物の学力ほど結果に現れるまでに時間差があるものです。
自分を信じて待ってあげてくださいね。
そこまで夏休みが重要になる理由はなぜか?
夏休み中は、「自由に使える時間」が長いということが挙げられます。
成績を伸ばすためには、どこかで他の生徒よりも勉強する必要がありますが、差をつけるための時間そのものが学期中だと、あまりありません。
さらには、学期中は学校の予習復習が主な勉強内容です。そのため、やっている内容は、(レベルの違いはあっても)全員ほぼ同じとなってしまいます。しかし、学校進度が先に進まない夏休みであれば、学習時間の使い方を自分の課題に合わせて考えることができます。
つまり、「他の人より勉強時間を増やす余地があまりなく、やるべき勉強内容もほぼ同じ」という理由で、学期中に成績の逆転現象というのは、なかなか起こらないわけです。
受験生の偏差値の場合、9月以降の成績の固定化というのはより顕著です。
理由は簡単、真剣な受験生であれば誰もが必死になる時期だからです。
みんな泣きそうになりながら頑張っている中、自分だけ成績が伸びるなんてそんな虫の良い話がありますか?普通に考えると、ないですね。
よく逆転ストーリーで後半になって偏差値が急上昇カーブを描いて・・みたいな話がありますが、それはそこまでの勉強時間の蓄積が花開いたというだけのお話です。
例外的に伸びるパターンについては、ここでは触れません。受験は奇跡を狙うものではないので。
つい、先日もその話を大学受験生に熱弁したばかりです。
受験生が、このブログを読んでいてくれていることを切に願ってやみません。
7月なら、まだギリギリ間に合いますから。
受験生にとっては一度きり。
中学高校合わせても6回しかない大きなチャンス。
日が暮れるまでの時間の使い方で、成績の全てが決まると言っても過言ではありません。
有意義な夏休みとなることを心より願っています。