第25回「2学期期末テスト後の心構え」
2020年11月18日更新
11月も後半。すでに期末テストを終えたという受験生も多いのではないでしょうか。
これで、内申点に関わる試験はすべて終了しました。
ここからは入試に向けた対策に全力を注ぐ時期になるので、勉強のしかたや心の持ちようも必然的に変わってくるはずです。
そこで今回は、この時期の勉強への取り組み方やメンタル面でのアドバイスを宮武先生に聞いてみました!
2学期の期末テストの前後で大きく変わるのは、偏差値により意識を向ける時期になるという点。
学校や塾の進路面談も増え、受験ムードがより一層高まっていきます。
勉強のしかたも、入試本番および模試の対策が中心になります。
宮武先生が最初にやってほしいこととして挙げたのは、習っていない内容の先取りです。
今後扱っていくテキストには、中3の内容が全て含まれています。
そのため、中学の内容を1日でも早くマスターすることが本格的な入試対策を始める第一歩となるのです。
ただし、今年度は一部範囲が狭くなっているところがあるので、しっかり確認をして効率よく対策を進めましょう!(参考: )
先取りが終わったら、引き続き中3範囲を中心に演習します。
夏休みに中1中2の範囲を復習した時の要領で、ひたすら量をこなすことがポイントです。
数学や英語に関しては、中3範囲の問題の答えを導く過程で中2までの内容も利用することが多いです。そのため、結果的に3年間の総復習が可能になります。
各教科の具体的な対策方法については、以下の通りです。
1月の最後の模試が終わるまでは、このスタンスで勉強するのがおすすめだそうです。
ただ、全教科を網羅的に復習するのは大変なことです。
「学校のテストや課題のことを気にしなくていいから余裕だろう」と思う人もいるかもしれませんが、冬は志望校のことで悩んだり精神的にしんどくなったり…。
時間はあっという間に過ぎ去っていきます。
自分が「これだったら頑張れる」と思う教科を心に決めて重点的に対策し、あとの教科は忘れてしまわない程度の復習にとどめる、という潔さもここからの時期には大切です。
次に、勉強以外の面(主にメンタル面)に話を移します。
受験生の皆さんは今の時期、仮内申の結果が気になって仕方がないのではないでしょうか。
(※仮内申:通常、終業式に受け取る通知表ですが、3年生2学期のみ12月頭に3教科・5教科・9教科の評定の合計が伝えられます。仮内申を見て併願優遇などを決めることになります)
都立の志望校や私立の併願優遇を決定する非常に大切な要素なので、受験生自身も家族の皆さんも気がかりですよね。
そうした状況の中でも行ってほしいのは、「仮内申が○以上だったらプランA、うまくいかなかったらプランB」というように複数のシナリオを考えておくこと。(参考: )
安全策を1つ持っておくことで、落ち着いて勉強することができるようになります。
また都立入試に関しては、仮内申が目標に届かなかったとしてもその時点で無理に現実を見る必要はないそう。
宮武先生は、「都立入試は受験する直前まで出願校を変更できるチャンスがあるので、それまでは高めの目標を持ち続けていても大丈夫」だといいます。
受験生の皆さん、参考になるアドバイスはありましたか?
入試本番まであと3ヶ月、寒さも緊張感も増してくる時期です。
心身の健康にも気を遣いつつ、有意義に過ごしていきましょう!