第28回「まだ間に合う!200字作文対策」
2020年12月09日更新
第28回記事のテーマは200字作文です。
200字作文は例年、都立入試国語の説明的文章(大問4)の最終問題として出題されています。
短い試験時間の中で考えなければならないので、苦手意識のある受験生も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は今からでも実践できる200字作文対策法についてまとめてみました!
200字作文を攻略するための3箇条
作文を上手に書くためのコツは次の3つです。
①採点基準を知る
まず作文問題で点数を取るためには、採点者にどのような点をチェックされているのか、確実に知っておく必要があります。
加点要素は、「自分の意見・主張がある(4点)」「筆者の主張を踏まえている(3点)」「具体的な体験や見聞がある(3点)」という内容に関する3項目です。
減点要素は字数の制限、誤字脱字など書き方に関する項目が中心です。
詳しくは で紹介されているので、こちらをご覧ください。(原稿用紙の使い方、時間配分などについても丁寧に説明されている良記事です!)
②模範解答を写す
模範解答はなんとなく流し読みするだけで済ませてしまいがちですが、ここはぜひ手を動かしてみましょう。
解答を写すことで、綺麗な言い回しや原稿用紙の使い方をより深く学ぶことができます。
③書いた作文は必ず人に見てもらう
自分が書いた文を自分でチェックしただけでは、文の構造や言葉の使い方に不自然な部分があってもなかなか気づくことができないもの。
「内容がしっかりしていても日本語の使い方が正しくない文章が一番不格好でもったいない」と宮武先生はいいます。
採点はなるべく塾や学校の先生にお願いするようにしましょう。
もしそれが難しいようであれば、家族や友達に読んでもらうのでもOK。
表現力を高める上では、とにかく客観的なフィードバックを得ることが必須です。
演習する機会もできるだけ増やしましょう。
ここで、都立受験コース生が書いた解答例を2つ紹介します。
左(上)は「具象以前の大切さ」について、右(下)は「自分自身の問いをもつこと」についてそれぞれ200字で述べたものです。
非常にテーマが難しいのですがこれらの作文は、筆者の主張に沿った適切な具体例が挙げられていること、主語述語のねじれがなくまとまりの良い文が書けていることなどが高評価につながったようです。
受験生の皆さんはぜひ参考にしてみてください!
【作文が苦手な人へ】
「そもそも大問4の説明文が理解できないから、どうせ作文も書けないだろう」と考えている人はいませんか?
そのように説明文が全く読めない人も、練習の段階では作文だけでも諦めずにトライしてほしいと宮武先生はいいます。
「筆者の主張を踏まえる」という要素がクリアできていなくても、与えられたテーマに沿って自分の体験・見聞を交えながら書くことができれば10点中の7点は確保できるチャンスがあります。
また、入試本番までの2ヶ月で読解力をグンと向上させるのはなかなか難しいものです。
一方、言葉の選び方や原稿用紙の使い方は練習を積めば積むほど洗練されていくので、これからの時期はそちらに力を入れて対策することをおすすめします!
ミニコーナー 〜冬合宿へのあゆみ①〜
これから3週にわたって、冬合宿(12/28-30)の準備風景をちょっとずつお見せしていきます。
今回は岩下先生の模擬授業の様子をパチリ。
1ヶ月も前から練習を始めているなんて、驚きですね。
次回はどんな一コマが見られるのでしょうか。
こちらのコーナーもぜひお楽しみに!