【超保存版】絶対に10点を取るための都立高校入試「国語200字作文」の書き方講座
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【超保存版】絶対に10点を取るための都立高校入試「国語200字作文」の書き方講座



2017年12月25日投稿
2020年07月25日更新


さて、東京都立高校入試には過去、長きにわたって200字作文が出題されてきました。
本文を踏まえたうえで、自分の意見を200字で述べるシンプルなものですが、その配点は10点!!

実に、国語全体の1割を占める超重要問題です。

にも関わらず、受験生の皆さん、いかがでしょうか?
200字作文の対策ってしっかりやっていますか?

毎回、過去問やVもぎ/Wもぎの答案についてあいまいなままにしていませんか?

プラスジム塾生に聞いてみると、200字作文は後回しにしている生徒が多いように思えますが、とてももったいないです!!
なぜなら10点を取ることは難しくないと考えているからです。

このコラムでは、200字作文で確実に10点を押さえるためのポイントと書き方を述べていきます。


原稿用紙のレイアウト



h30sample


画像は、東京都教育委員会がHPに載せている国語の解答用紙です。

2017年12月1日に発表されていますが、平成30年度(2018年2月入試)からマークシート解答用紙のレイアウトが変わりました。
200字作文で使う原稿用紙は、20行×10列の縦書きですね。
本番当日に、焦らないようにチェックしておきましょう。

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原稿用紙の使い方

原稿用紙の使い方もおさらいしておきます。
間違えないように今のうちから気を付けましょう。

文の冒頭や段落の頭は、一文字空ける。
都立高校入試の200字作文では、タイトルや名前を書く必要はありません。本文から書き出します。最初のマス目は一文字空けて書き始めます。

句読点は一文字使う。行の最後のマス目に来たときは、文字と一緒に書く。
「。」や「、」は他の文字と同じ扱いになります。行の最後のマス目の場合は、その最後の文字と一緒に書きます。

文体を統一する。
「です・ます調」「だ・である調」は、どちらかに普段から統一しておきましょう。文章の中で、混じっていると減点になります。


点数のつけ方

絶対に10点を取るための都立高校入試02

東京都教育委員会が平成27年に発表した「部分点の基準」によると、200字作文は加点方式で点数がついています。
設問に沿って解答が書かれているかがまず問われ、そこから誤りがあれば減点されていきます。

採点項目と減点項目を載せておきます。
特に文字数は厳しい減点対象になります。よく注意しましょう。
(※東京都教育委員会の「採点のポイント」には、『各学校において、部分点の基準を作成して部分点を定めること』と書いてあり、実際の学校が定める基準と異なる可能性もあります。)

<採点項目>
・自分の意見、主張がある。(+4点)
・筆者の主張を踏まえている。(+3点)
・具体的な体験や見聞がある。(+3点)

<減点項目>
・本文の抜き出しや要約になっている。(-10点)
・論旨に一貫性がない。(-2点)
・句読点の誤り、誤字、脱字、衍字(語句の中に間違って入った不要の字)が1つある。(-1点)
・句読点の誤り、誤字、脱字、衍字が2つ以上ある。(-2点)
・最後の一文が途中で終わっている。(-1点)
・101字以上150字以内である。(-2点)
・100字以内または201字以上である。(-10点)
・不適切な箇所が1つある。(-1点)
・不適切な箇所が2つ以上ある。(-2点)


採点項目1 <自分の意見、主張がある>

「自分の意見を発表する」ための200字作文です。
採点項目も+4点と割合が大きくなっています。

「自分の意見」が何を指すのかは、その年の問題によって様々ですが、「筆者の意見に賛成(反対)です」「~だと思う」「~すべきだと感じます」「これからは~しようと思いました」など、必ず自分の主張を盛り込みましょう。

この項目で点を取るのは比較的簡単だと思いますので、忘れずに盛り込みましょう。


採点項目2 <筆者の主張を踏まえている>

「文章を読んだ後」と指定があるため、本文内の筆者の主張を読んだうえで、意見を書くことが必要です。

200字作文が設定されるのは、小説ではなく「論説文」です。
論説文には必ず筆者の思いや意見が書かれています。

文章を読むときに、筆者の意見が書かれているところに線をひくようにしましょう。
「~すべきだ」、「~することが必要だ」、「~と考える」、「~と言える」など、文末である程度は判断できますね。

試験時間は50分しかありません。
あとで目印になるような工夫は必ずしてください。


採点項目3 <具体的な体験や見聞がある>

さて、この採点項目が難しいと考える塾生が多いようです。

「そんな具体的な体験なんて、毎回ない!」
「具体的ってなに?」

200字作文を採点するたびに、そんな言葉が聞かれます。

一言でいいます。
具体的とはある1つのことに絞って、その時の風景が読む人に伝わるように書くことです。

以下の例を見てください。

(✕)私は色々なものを作るのが好きで、よく作ってきました。
(〇)中学2年生のとき、美術の時間に余った材木犬小屋を作りました。


(✕)私は、委員長を務めたときイベントをしたことがありました。
(〇)私は今年図書委員長になり、市内の子供たちが集まるイベントを開催しました。


アンダーラインのようなことばが多いほど、体験はより具体的なものになっていきます。

本文に合う体験が思い出せないときは、「以前ニュースで、~と聞いたことがある。」と、伝聞のかたちをとることも手です。
その場合は、「~」のところに、「具体的」な内容が入ります。


200字作文に使える目安時間配分

200字作文にかけられる時間は、どれくらいあるのでしょうか?
大雑把にですが、考えてみます。

東京都立高校入試の国語は50分で、大問は5つあります。
都立国語の詳しい分析はこちら

大問1 漢字の読み
大問2 漢字の書き
大問3 小説文
大問4 論説文+200字作文
大問5 古文

漢字を解くのに5分かかるとして、残り3題の各大問に使える時間は平均15分。
大問4には、200字作文以外に小問が4つあるので、少なく見積もっても10分はかかるのではないでしょうか?

結論として、200字作文に使える時間はたったの「5分」!!

5分で、200字作文を書くのは大変です。

どんな問題でも5分で200字作文を仕上げる方法はあるのでしょうか?


5分で書くための200字作文の書き方

ずばり、5分で200字作文を完成させるコツは「型にはめる」ことです。
簡単にいうと、「文章の書き方、書くパターンをあらかじめ決めておく」ことです。

作文の型1

作文の型2

使いやすいパターンを二つ載せました。
もちろん内容によって書き方は異なりますが、段落の構成、起承転結の作り方は前もって決めておくと迷わなくなります。
自分が使いやすい方で、練習してください。

自分の意見を発表する場なので具体的な体験・見聞の割合は多い方がいいでしょう。
具体的な体験・見聞と、主張・結論の割合は7:3、もしくは8:2がバランスがいいと思います。

また、筆者の主張の抜き出しや言い換え表現も避けましょう。
筆者の意見に対して賛成・反対で書くときは、「賛成」の方がオススメです。
筆者の意見をくつがえすだけの「反対」意見は5分で考えるのは難しいと思うからです。

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東京都立高校200字作文 模範解答例

令和02年度 都立入試国語 200字作文 模範解答例
平成31年度 都立入試国語 200字作文 模範解答例
平成30年度 都立入試国語 200字作文 模範解答例
平成29年度 都立入試国語 200字作文 模範解答例
平成28年度 都立入試国語 200字作文 模範解答例
平成27年度 都立入試国語 200字作文 模範解答例
平成26年度 都立入試国語 200字作文 模範解答例
平成25年度 都立入試国語 200字作文 模範解答例


最初は時間を気にするのではなく、文章の組み立てを考えるようにしましょう。
慣れてきたら、時間も短くなっていき5分で書けるようになります。

本番当日には、自信を持って10点を取りにいきましょう!



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