
【都立受験対策】VもぎとWもぎ、どちらを受けるべき?違いとポイントを解説
2020年08月21日更新
都立高校を目指している中学3年生が避けては通れないのが模試ですね。
都立高校受験の合否を決めるのは、 内申点(2学期内申、300点)と受験当日結果(2021年2月21日(日)700点)の合計点 ですが、都立一般受験は本番の1回しか受験できません。
自分の今の力は?志望校に合格できるのか?を測るためのものが模試であり、過去問題集ですよね。
この記事では、都立高校を目指す高校受験生が受けるべき模擬試験について述べています。
(記事更新時点(2020年8月21日)の情報です)
都立受験の模試はVもぎとWもぎ
受験生なら、一度は耳にしたことがあるのがVもぎとWもぎだと思います。
どちらも都立受験の力試しのために受けるものですが、いまいち違いが分からない方もいるのではないでしょうか?
まずは、VもぎとWもぎの違いからです。
似ているところも多いですが、特徴もいくつかあります。
● Vもぎはになります。 さんが実施している会場型模試
塾内で受けるのではなく、毎回指定会場(高等学校など)へ行って受験本番の雰囲気の中で模試を受けることができます。
公式HPでは年間38万人が受験していると書いてあります。
●主力の都立Vもぎ以外にも合計で種類が4つあります。
・都立Vもぎ
・都立自校作成対策もぎ
・私立Vもぎ
・県立Vもぎ(千葉県)
●志望校によって、受けるVもぎも変わります。都立のほかにも千葉県立受験用の模試があります。
受験料は、HPでの申込(個人)だと都立自校作成対策もぎが5,400円(税込)、それ以外が4,600円(税込)です。
Vもぎ回数券の制度があり、3回以上をまとめて申し込むと1回あたり400円安く受験できます。(都立自校作成対策もぎ(受験料1回、税込み5,400円)はVもぎ回数券の対象外)
●メインの都立Vもぎは6月から1月まで、毎月複数回実施されており、近くの会場(主に高等学校)を選んで受験が可能です。
1週間程度で結果が返却されてきます。
● Wもぎはになります。 さんが実施している会場型模試
こちらも塾内で受けるのではなく、毎回指定された会場へ行って受験本番同様の緊張感で模試を受けることができます。
年間18万人が受験しているとのことです。
●高校受験生向けのWもぎには全部で種類が5つあります。
・都立そっくりテスト
・都立自校作成校対策もぎ
(難関三高[日比谷・西・国立]対策、重点・単位・併設型対策)
・私立対策もぎ
・神奈川県入試そっくりもぎ
・特色検査対策もぎ(神奈川県)
●神奈川県立受験に対応していることが特徴ですね。
受験料は、HPでの申込(個人)だと都立自校作成対策もぎ、特色検査対策もぎが5,400円(税込)、それ以外が4,600円(税込)です。
Wもぎオンラインパスポート制度があり、3回以上をまとめて申し込むと1回あたり500円安く受験できます。(都立自校作成校対策もぎ、特色検査対策もぎはWもぎオンラインパスポートの対象外)
●メインの都立そっくりテストは5月から1月まで複数回実施されており、近くの会場を選択して受験が可能です。
1週間程度で結果が返却されてきます。
逆に Vもぎは千葉県立、Wもぎは神奈川県立受験に対応しているのは違い と言えますね。
ちなみに 埼玉県立受験に対応した模試にはがあります。
VもぎとWもぎ 都立受験ではどちらを受けるべき?
塾に通っている方であれば、塾を通じての申し込みになりますので、どちらを選ぶか?は問題にならないでしょう。
基本的に塾で採用・推奨している模擬試験は1つであるからです。
逆に塾にお通いではない方、個人で申し込む必要がある方は悩まれる方もいるかと思います。
ただ、結論としては 「どちらの模試を受けても問題なし」 です。
どちらも実績がある会社になりますし、VもぎもWもぎも都立の問題をとてもよく研究されて作られています。
良くないのは、今回はVもぎ、次回はWもぎ、のように気分で受ける模試を変えてしまうこと。
これでは前回結果からの成績の伸びもわからないですからね。
あえて言うのであれば、返却されてくる成績表には特徴があるので自分が使いやすいと思うものを選択するといいでしょう。
以下で、返却されてくる成績表の違いを述べます。
Vもぎ成績表の特徴
Wもぎと比較してVもぎの成績表の特徴は、視覚的に見やすいレイアウトと合格判定 があるところでしょうか。
【出典:
上図4⃣は、内申点(横軸)と学力点(縦軸)のグラフなのですが、合格点に達するためにはどちら(=内申or学力点)を伸ばす必要があるのか、また必要点は何点か?を視覚的に見ることができます。
さらに合格判定がS~Eまで出ます。
これも生徒本人にとっては自分の現状がわかりやすいと思います。
上図8⃣では小問ごとに正答率が出ているため、自分の力を伸ばすために取るべき問題もわかりやすいですね。
Wもぎ成績表の特徴
Wもぎの特徴として、情報量の多さと細かい分析 が挙げられます。
【出典:】
合格可能性は10%きざみで表示されますし、志望校の入試情報なども詳しく載ります。
またVもぎの小問正答率は受験者全体のみなのに対して、Wもぎの小問正答率は受験者全体に加えて第一志望校志望者の中の正答率も表示されています。
この細かな対応が人気の理由の一つでしょう。
まとめ
繰り返しになりますが、Vもぎ・Wもぎともに受験対策としての優劣はほとんどありません。
Vもぎのほうが問題が難しい、と言われることもありますが、VもぎとWもぎを併用しない限り気になる問題ではないでしょう。
どちらも受験することで最新入試情報資料がもらえたりたりするのも価値につながりますね。
ちなみにプラスジムではVもぎを採用しています。
面談などで生徒に現状を伝えるのにはVもぎがわかりやすいと判断したのですが、Wもぎも情報量が多くて具体的にイメージができるのでいいですね。
上記の情報を参考にしていただき、1年間受ける模試を選んでください。