Vol.109 自分の進路をどうやって決めればいい?
2020年07月14日更新
進学、就職、転職・・
人生にはいくつか岐路がありますが、そうしたときにどのように判断をすれば良いのでしょうか?
若者の未来設計のお手伝いを目的とする部署を今春、プラスジムでは起ち上げました。
その名も「キャリアサポート室」。
「進路指導室」としなかったのには理由があります。
大学選びという短期的な視野では、高校生にとって最適な進路を提示できないからです。
前々回のブログで書かせていただきましたが、進むべき道は「次の次」にヒントがありますので。
高校生が「就職」について考え始めて早すぎるということはありません。
とはいえ、どうやって調べればいいか。
難しいですよね。
そこで、「就職」にイメージが持てない高校生に教えていた具体的な調べ方を紹介します。
まずは興味のある会社を、10社程度リストアップします。
自分と無関係の会社には興味がわかないので、まずは自分と関係のある会社を探します。
高校生時点では、興味のある会社=自分と関係のある会社と考えてもらって構いません。
自分と関係のある会社を見つける方法は2つあります。
1つ目の方法は、自分の日常生活に関連のある会社から探す方法です。ご両親のどちらかが働いている会社でもいいし、いつも愛用している商品やサービスを提供している会社でもいい。ただ、セブンイレブンとローソンと・・というように同じような会社ばかりにならないように気をつけてください。色々な会社があった方が望ましいです。
2つ目の方法は、進学したい大学や学部学科が決まっている生徒にお勧めの方法です。
進学希望の大学の卒業生就職先一覧をホームページから探します。
その中からいくつかの会社を選ぶだけ。
とても簡単な方法です。
一つも魅力的と思える会社がなければ、受験校から考え直した方がよい場合もあります。
そのようにして興味のある会社が決まったら、次はその会社名をGoogle検索。
会社のホームページを見つけ、その中から「採用情報」というページを探します。
そのまま「新卒採用」、もしくは「インターンシップ採用」というページへと進んでください。
ここは会社が社会人経験のない学生に仕事のイメージを持ってもらうことを目的として情報発信をされている場所です。
特に読むことをお勧めしたいのは、「社員紹介」です。もし、その会社で働くことになったらどんな毎日を過ごすことになるのか、働きがいは何か、大変なことは何か?働く人の言葉で具体的に書いてありますので、じっくり読んでみてください。
企業理念やビジネスモデルについて書いてあるページを読んでも、高校生にはピンときません。
注目すべきはそこで働く人の具体的な言葉。
その言葉に共感できる「動詞」や「形容詞」がたくさんあるかどうか。
具体的な情報に触れたときに、心が動くかどうかが大事です。
その会社が良い人を採用したいという目的で書かれているページですから、情報に偏りがあることは否めません。基本的には良いことばかり書いてあるでしょう。
それでいいと思います。
まだ進路が具体的になっていない段階で暗い情報ばかりを集めても仕方がありません。
最初は、対象の良い側面をみて楽観的に未来を構想することが大切です。
「こんな仕事ができたら最高!!」が見つかればしめたもの。
それが後で変わってもまったく問題ありませんから(というよりきっと変わります)、少しでもその未来に近づける方法はなにか、まわりの大人にヒントをもらいながら考えてみるようにしましょう。