Vol.182 塾選びは難しい
2020年12月01日更新
「都立受験コース」の生徒は、兄や姉よりも弟や妹の割合が高いです。
これには理由があります。
「上の子の受験(塾選び)に失敗して・・」という事情で選ばれる方が多いのです。
そもそも存在を知らなかった、説明会までは参加したのですが・・、と理由は様々ですが、塾長としては、大いに反省すべきことであると言わざるをえません。
プラスジムを久我山に開校して来春で8年目。
「都立受験コース」も現在は6期生の募集受付を開始しています。
やっていることの内容からすると、地域の認知度はもっと高くて良いと思っていますが、まだまだプラスジムのことを知らない方がたくさんいらっしゃいます。
名前は聞いたことがあっても、塾の特徴まではご存じない方も大勢いらっしゃいます。
この塾の価値観として、派手な宣伝活動やしつこい営業を好みません。
基本的にこうした方針を変えるつもりはなく、私たちがお役に立てるやり方で、プラスジムのことを知っていただくための活動に取り組んでいます。
その一つが塾ブログです。教育に対する考え方や都立受験情報など幅広く扱っており、塾ブログとしては日本一の閲覧者数になる月もあります。※)当社調べ
「次年度向け高校入試情報説明会」もその一つです。
しかし、上記のようなことがある(弟や妹が多い)ので、やはりまだまだ私たちの行動が足りないのだと思います。
塾選びが難しいのは、その意思決定が「未来に対しての決定」である点です。
「その塾を選んだ結果どうなるか」の答えが、すぐにはわからないのです。
親が意思決定者となる小中学生の場合、さらに難易度が高まります。
実際に通うことになるのは親ではなくて子どもだからです。
しかも、毎日の晩ご飯の献立と違って選択する機会も少ない。
結果がすぐにはわからないし、自分のことでもないし、選ぶ機会は滅多にない。
こうした中で「適切な塾を選ぶ」というのは、とても難しいことです。
そのため、一人目の受験では結果的に「無難な選択肢」となってしまわれる方が多いようです。
良い塾を選ぶ気がないのではなく、選ぶに選べず、結果的にそこに落ち着いてしまうのです。
「無難な選択肢」とは以下のようなものです。
・これまで通ってきた塾(特に良いとも思っていない)
・同じ学校の友達が通っている塾
・全国にたくさんの教室があり、TVCMなどもやっている大手の塾
・子どもの同級生の親に勧められた塾
・合格実績をPRしている塾
・家の近所の塾
どれも、その塾に興味を持つきっかけとしては良いと思います。
しかし、どの観点も、その塾がわが子にとってのベストの選択肢であることを示してはいません。
きっかけにしかならないものを「判断基準」にした場合、成功は完全に運任せです。
これはあまりにももったいないです。
決して安くはない教育費という意味でも、子どもの人生の貴重な時間という意味でも。
次年度高校受験生向けの説明会も、今年は前年までより2か月前倒しで実施しています。
開催日数や定員も倍近くまで増やすつもりです(ご要望のある限り)。
そこでは高校受験基本情報に加え、高校受験のための塾選びの「観点」も説明させていただくようにしています。
塾は受験を成功へ導くための一つの手段に過ぎませんが、子どもに合う良い塾と出合えたときに、人生に与える影響力は非常に大きなものになります。
逆に、塾選びを間違うと、親も子どもも塾の先生も、全員が不幸になりますから、そうならないための活動にもっと力を注ぐべきだというのが、ここ数年で得た私が何をすべきかの一つの結論です。
自塾を選んでいただくかどうかはそのあとの話です。
2020年の説明会は今週末が最終回、来年も開催を予定しています。
受験学年は、人生を左右するとても大事な1年間。
一人でも多くの方とお会いし、良い選択のお手伝いが出来ればと考えています。
※プラスジムブログ記事の2020年2月閲覧者数実績 738,656PV
もし、同年同月でこのPV数を超えていた塾ブログがあったらお知らせください。
記事内容を訂正させていただきます。