第27回「過去問をフル活用するには??」
2020年12月02日更新
12月になりました。
そろそろ仮内申が発表されて、受験校が固まってくる頃だと思います。
過去問を使った対策を始める受験生も増えてくるのではないでしょうか。
今回は、その過去問を最大限活用する方法について宮武先生にヒアリングしました。
過去問の最大の長所は、入試本番を何度も体験できるところにあります。
そのため、本番にできるだけ近い状態で解くことが何よりも大切です。
制限時間を合わせるのはもちろん、1日を通したスケジュールも同じにしてみることで臨場感が増します。
環境の整え方については、 にて詳しく紹介しています!
また、どの過去問を解く時にも専用の解答用紙に答えを書くようにしましょう。
繰り返し解くことを想定し、コピーして使うことをおすすめします。
さらに、丁寧な解き直しをすることも大切なポイント。
解き直しのコツは で扱っているので、この機会にもう一度読んでみてください。
ここからは、都立・自校作成・私立入試それぞれの特徴に合わせたポイントを紹介します。
【都立入試】
今年度の都立入試は、一部の単元が範囲から除外されていますよね。
しかし宮武先生は、そのような単元もある程度勉強した上で臨むべきだといいます。
私立入試には三平方の定理や関係代名詞などを入試の範囲に含んでいる学校もあるかもしれませんし、高校の勉強にもつながる大事な内容なので決して無駄になることはありません。
丸付けをする際、記述問題など採点基準があいまいな問題については、塾や学校の先生に採点してもらうのがベストです。
丸付けが終わったらひと通り点数を出し、志望校の基準点と見比べます。
基準点に届いていない場合は、正答率などを参考にしながら「次はこの問題を取れるようにする」という具体的なプランを立て、それに向けた対策をします。
無理に何年も前の問題を遡ろうとする必要はなく、同じ年の問題に何度もトライするのでも効果は十分にあり。
ただし、国語の漢字の問題は10年分解いてみるのがおすすめだそうです。
一定の出題傾向が見えてくるので、是非それをつかんでみてください!
【自校作成問題】
都立高校の中には、国数英の3教科でオリジナルの問題を出題する高校もあります。
そのような自校作成の問題は、ハイレベルな内容がほとんど。
効率よく勉強するには、自分が対策すべき問題をいかに見極められるかが大切です。
正答率が比較的高い問題で確実に点数を取れているかに注目して、対策を進めましょう。
問題が難しいからこそ、何度も挑戦するのがおすすめです!
【私立入試】
私立入試は、自校作成以上に問題に学校ごとの特色が出ます。
都立入試も受験する人は塾でがっつり対策をしてもらえるとは限らないので、受験校がどのようなタイプの問題を出すのか、自分でしっかりチェックしておきましょう。
例えば国語であれば、問題の構成(例:小説→評論→古典)、文学史など知識系の問題が出るのかなどに注目します。
自分だけで分析するのが不安な人は、塾の先生にアドバイスしてもらったり、ネットから情報を集めたりするのも良いでしょう。
私立入試はバリエーションが多いので、全てを網羅する時間はありません。
「方程式の文章題を完璧にすれば大問2は取れる」などの細かな目星をつけて勉強することが大切です。
以上、学校別・過去問の活用法紹介でした。
過去問を解く際は、ぜひ実践してみてください!