「平成26年度」都立高校入試200字作文 考え方と模範解答例
2020年07月25日更新
このページでは、『平成26年度』の東京都立高校入試における200字作文をあつかいます。
200字作文のポイントや書き方などは、こちらを参考ください。
出典と問題の問われ方
〇出典:長谷川眞理子「生態学から見た持続可能な社会」
〇問い:国語の授業でこの文章を読んだ後、「環境の持続可能性」というテーマで自分の意見を発表することになった。このときにあなたが話す言葉を、具体的な体験や見聞を含めて二百字以内で書け。
〇配点:10点
作者の主張と構成のポイント
筆者の主張:
「本来は自然界では使われていなかった化石燃料が使われたり、多種多様な生物多様性を減少させていくとどうなるのか?この認識が『持続可能性』の概念を生じさせた(第6段落)」
「人間の生存に適した環境をのちの世代まで続けて残していくことが、持続可能性の考えの根幹である。(第8段落)」
「現在の生物多様性を保っていくことが重要である。(第8段落)」
↓
わかりやすく言うと、人間が大規模に自然を変えてしまったことで、このままで大丈夫?「=持続可能性」という言葉ができた。今の人間の住みやすい環境をそのまま残していくことが大切で、そのためにはいまのたくさんの生物たちを残していく(=生物多様性)ことが必要、ということ。
↓
そういった内容を含ませて、自分の具体的な経験や伝聞に結び付けていきましょう。
公害や環境破壊など歴史的な環境問題を取り上げてもいいですが、身近な例にもたくさん環境の変化が見られると思います。
そういった例を使うと、より具体的な文章になります。
段落を二つに分けて、自分の体験と主張を書きましょう。
模範解答例
採点基準
にも書きましたが、以下に採点基準を付けておきます。〇付けの基準にしてください。
<採点項目>
・自分の意見、主張がある。(+4点)
・筆者の主張を踏まえている。(+3点)
・具体的な体験や見聞がある。(+3点)
<減点項目>
・本文の抜き出しや要約になっている。(-10点)
・論旨に一貫性がない。(-2点)
・句読点の誤り、誤字、脱字、衍字(語句の中に間違って入った不要の字)が1つある。(-1点)
・句読点の誤り、誤字、脱字、衍字が2つ以上ある。(-2点)
・最後の一文が途中で終わっている。(-1点)
・101字以上150字以内である。(-2点)
・100字以内または201字以上である。(-10点)
・不適切な箇所が1つある。(-1点)
・不適切な箇所が2つ以上ある。(-2点)