「平成27年度」都立高校入試200字作文 考え方と模範解答例
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「平成27年度」都立高校入試200字作文 考え方と模範解答例



2018年01月10日投稿
2020年07月25日更新


このページでは、『平成27年度』の東京都立高校入試における200字作文をあつかいます。

200字作文のポイントや書き方などは、こちらを参考ください。

「平成25年度」模範解答例
「平成26年度」模範解答例
「平成28年度」模範解答例
「平成29年度」模範解答例
「平成30年度」模範解答例
「平成31年度」模範解答例
「令和02年度」模範解答例

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出典と問題の問われ方

〇出典:笹山 央「現代工芸論」

〇問い:国語の授業でこの文章を読んだ後、「取り合わせの美」というテーマで自分の意見を発表することになった。このときあなたが話す言葉を具体的な体験や見聞も含めて二百字以内で書け。

〇配点:10点


作者の主張と構成のポイント

筆者の主張:
「日本の形の特徴の一つとなる取り合わせの美とは、西洋の近代的な鑑賞方法に依る『一つの独立した美術品』ではない。」(第1,2段落)
「『客をもてなす』ために、作品が建物の空間構成の中に組み込まれて鑑賞されてきた。」(第3段落)
「日本の伝統的なアートは、もてなしの文化を土壌として生み出され、そして客をもてなす考えから『取り合わせの美』も生まれてきた。」(第6段落)
「道具の一つ一つがそれぞれ完成されている必要はなく、おもてなしを演出した各道具と空間、さらに空間内の人(=一座建立)を通した演出が日本文化におけるおもてなしとなる。」(第8,9段落)

わかりやすく言うと「伝統的な日本の『取り合わせの美』は人をもてなす心から生まれてきて、1つのモノだけを鑑賞する西洋の美とは異なる。各道具の一つ一つが完ぺきである必要はなく、と空間とその場にいる人がすべて合わさったもてなしの中で美しさが評価されてきた」ということ。

そういった内容を含ませて、自分の具体的な経験や伝聞に結び付けていきましょう。

主題である「日本における取り合わせの美」とおもてなしの心は切れない関係であることを理解して、おもてなしをされた経験、またはおもてなしをした経験を見つけることから始めると文章が書きやすくなります。

段落を二つに分けて、自分の体験と主張を書くといいでしょう。


模範解答例

h27_writing

採点基準

絶対に10点を取るための都立高校入試「国語200字作文」の書き方講座にも書きましたが、以下に採点基準を付けておきます。〇付けの基準にしてください。

<採点項目>
・自分の意見、主張がある。(+4点)
・筆者の主張を踏まえている。(+3点)
・具体的な体験や見聞がある。(+3点)

<減点項目>
・本文の抜き出しや要約になっている。(-10点)
・論旨に一貫性がない。(-2点)
・句読点の誤り、誤字、脱字、衍字(語句の中に間違って入った不要の字)が1つある。(-1点)
・句読点の誤り、誤字、脱字、衍字が2つ以上ある。(-2点)
・最後の一文が途中で終わっている。(-1点)
・101字以上150字以内である。(-2点)
・100字以内または201字以上である。(-10点)
・不適切な箇所が1つある。(-1点)
・不適切な箇所が2つ以上ある。(-2点)



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