
Vol.143 新型肺炎、プラスジムはこういう方針で対応します
2020年03月03日更新
2/27(木)に安倍首相が全国の公立学校に3/2(月)以降、原則休校の方針を示しました。
色々な情報が飛び交っており、何が正しくて何が間違っているのかの判断も難しい状況です。
塾も休校するところとそうでないところと、対応が会社によって異なります。
久我山近辺で調査させていただいた範囲では、大手塾は休校される校舎が多いようですね。
東京都の中学受験、高校受験は大半の生徒が受験を終えていますから、塾としては休校判断しやすい時期だったことが不幸中の幸いであったと言えるでしょう。
これが2月初旬であったら、おそらくどの塾もお休みできなかったはずです。
安倍首相の方針が発表されると同時に私が思ったことがあります。
それは「これだけの長期間、勉強を休んでしまうと大変なことになる」ということです。
そもそも、学習指導要領に従った進度をきちんとこなせていない学校の先生も多いものです。
欠損分の授業はどこで補填されることになるのでしょうか?
夏休みが短くなる・・・???
可能性としてはありえますが、そうなると受験生にはかなりの支障が出ます。
2/27(木)、すぐに塾としてどうあるべきかを考え始めました。
休校判断に関しては、一週間様子を見てみることにしました。
安倍首相の判断が時期尚早のように感じたからです。
予想通り、翌日には文科相が「地方の判断を尊重する」などと発表し、若干トーンダウンしました。
そのニュースの第一報が届いたのが15時でしたが、同じタイミングでプラスジムも「休ませるかどうかはご家庭の意志を尊重しつつ、開校。」という方針を発表しています。
ただ、「休ませるかどうかはご家庭の判断」とさせていただいている以上、休まれる生徒に対するケアも必要です。本当は不安で休ませたいけれど、勉強が心配だから仕方なく通塾させているという方もいらっしゃるはずです。プラスジムにはオンラインのサービスメニューはありませんでしたが、すぐにこの体制を構築することにしました。
自分でどんどん自主的に勉強できる子ならそれで良いのです。しかし、私たちが対象としている大半の中学生はそうではありません。勉強面で自立することがゴール、自分で勉強ができるようになることを目標に頑張っている子どもたちです。「家で計画的に勉強しましょう」で勉強できるなら、塾に通う必要などないわけで。
高校生ともなると自分の力で少しは勉強をがんばれるようになりますが、学習の進捗管理は塾に一任されている生徒も多く、いきなり塾が休校となるとやはり困ったことになります。
マスク業者のミッションは市場にマスクを切らさないこと(切らしていますが)。
電力会社なら電気の供給を止めないこと、鉄道会社なら電車を止めないこと。
それぞれ社会で必要なものを提供しているわけで、その供給が止まってしまうと困る方がいます。
私たちにとってのそれにあたるのが「教育」です。
供給を止めないために出来る限りのことをするのが、私たちの責任だと考えています。
そのためにオンラインを活用しようとしています。
プラスジムでは中学生には塾内でのスマホ使用を禁じています。こと勉強面に関してはスマホを蚊帳の外においてしまう方針を取ってきました。その理由について述べたのが以下の記事です。
生徒本人がスマホを持つことについてのリスクや、そのことに関する懸念が払しょくされたわけではもちろんありません。しかし、家から出られない生徒に対して「なにもしない」というのが最も悪手だと考えていますので、保護者様の管理の下、オンラインという選択肢を提供できればと考えています。スマホ依存症など、別の問題を引き起こしてしまうことがないよう、細心の注意を払いつつ、対応していくようにします。
オフライン(対面)指導とオンライン指導のどちらの方が良い/悪い、という話ではなく、それぞれの指導形態毎にメリットとデメリットが存在します。いまは一つの「場」に人が集まることに対する懸念が広がっていますので、オフライン(対面)指導を敬遠される方が増えています。
問題の本質はオフラインかオンラインか、ではなく、この間の勉強をどうするのかです。
こんなに長期間、全国の公立学校が休みになるなど、前代未聞のことです。
すでに「異常事態」なのです。
今後、街を気軽に出歩くこともできない事態になる可能性もゼロではありません。
「手段」にとらわれると、「目的」を見失ってしまいますので、なるべく柔軟にお考えいただき、最悪の事態にも備えていただきたいと思います。塾としては可能な限り、どちらの選択肢もお選びいただけるように体制を整えていきます。
オンライン授業が普段の塾と同じサービスであるという認識はないので、価格などもそれに合わせて調整させていただきます。その点はご安心ください。
学期期間中に成績の逆転現象というのはあまり起こりません。
なぜなら、それぞれの生徒が使える可処分時間にあまり差がないからです。
そのため、ほとんどの順位変動は休み期間に起きます。
長期休みはピンチであり、チャンスです。
部活もお休みになると思いますので、こうした期間にぜひじっくり勉強と向き合ってみましょう。
塾としてはこのような方針で、騒動期間中も出来る限りのことをやっていくつもりでいます。
この騒動が落ち着いたら、びしびし指導していきますので、塾生は覚悟しておいてください(笑)