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Vol.179 素直になれない関係
2020年11月10日更新
11月8日(日)は、来年の高校受験生の保護者様向け説明会でした。
ご参加くださった皆さまにはここであらためて御礼申し上げます。
塾に通うことを決めていらっしゃる方も、そうでない方も。
この説明会はすべての高校受験生を持つ保護者様に聞いていただきたい内容なので、迷われている方はぜひご参加いただければと思います。
次回の開催日は12月6日(日)で、すでにお席も埋まり始めています。
ぜひお早めにお申し込みください。
「偏差値が10伸びる!」と聞いて、半信半疑でご参加いただく方が多いのですが、プラスジムでは実際に過半数以上の生徒がそれを達成することになります。
その予言?が現実になったその日。
まだ2年生の保護者様には実際にそうなった日のことを想像してみていただきたいのですが、伸びる前の時点から想像すると、その先にはハッピーな毎日が待っていそうな気がします。
子どもは勉強への自信とやる気をつけ、毎日自分から積極的に机に向かうように・・
口うるさいことは言わなくて済むようになり、子どもの様子を笑顔で温かく見守る保護者様・・
成績向上によって、たしかにこのような平和が訪れるご家庭もあるのですが(プラスジムはそれを目指しています)、なかなかそう簡単にはいかないようです。
そこには思春期特有の親子関係の難しさがあります。
親心から言うと、子どもの成績が伸びたことを不愉快に思う心理が働くことがあります。
「そんなことはありえない!」と思われるかもしれませんが、あるのです。
もう少し具体的に場面をお伝えするとわかりやすいかもしれません。
平日は夜遅くまでゲームに興じ、土日の朝は10時過ぎまで寝ていて、勉強机の上は作業するスペースもないほどにプリントや教材が散乱し、ソファーの上でスマホをいじりたおす・・
「勉強しなくて大丈夫??」と聞いたら、鬼の首でも取ったかのような顔をして「前の模試で偏差値10も伸びたじゃん!ちゃんとやってるから大丈夫。」と言いはなつ。
腹が立ちますよね(笑)
こうなると逆に、悪い点数を取った子どもに「ほら、みたことか!」と言いたくなるものなのです。
そのため、なにかにつけて重箱の隅をつつくようにして、子どもの粗探しをされる方も・・。
今度は逆に子どもの立場になってみましょう。
そもそも、反抗期の子どもは、親の言うことを素直に聴いて勉強したとは思われたくないのです。
一生懸命に勉強をがんばっていても、その姿をわざとご両親には隠そうとしたりもします。
中学生にもなれば、子どもは子どもなりに自分の人生について真剣に考えているものです。
「親に言われなくてもわかっている」つもりですから、言われると余計に意固地になります。
あとで、びっくりするような成績を取って親を驚かせてやる(見返してやる)という野心を持って勉強に励んでいる子どももいます。
でも、こうした子どもが本当は心の中で望んでいることは(本人は自覚すらしていませんが)、お父さんやお母さんに喜んでもらいたい(認められたい)ということなのです。
素直になれないだけで。
これは親子の2者だけではなかなか解決の難しい問題です。
ここに学習塾の存在意義があります。
ご両親の想いを代弁して生徒に伝え、生徒のがんばっている姿をご両親にご報告する。
勉強を教えるだけの存在ではなく、こうしたサポートも塾の大切な役割だと考えています。