
Vol.215 当たり前の基準
2021年07月27日更新
先週から夏期講習が始まりました。
プラスジムは学年によって通塾スタイルが変化する塾です。
その中でも、もっとも過酷な夏を過ごすのが中学3年生。
「1日10時間勉強」が合言葉なのですが、それだけの勉強を毎日行います。
公立中学生全員一律でこの「量」を実現している塾は、日本でプラスジムだけではないでしょうか。
「うちの塾はもっとやらせていますよ」という塾の先生がいたら、連絡ください(笑)
昨年、一昨年と、受験生の努力は平均偏差値10アップというかたちで実を結んでいます。
今年の受験生がどれだけの伸びを見せてくれるか、今から楽しみです。
この勉強時間の基準をつくったのは東大生講師です。
東大生に授業をまかせているだけで、このような塾になるのか?
それはもちろんならないです。
本人に「目の前の生徒の現状をなんとかして変えてあげたい」という誰よりも熱い気持ちがなければこのようにはなりません。
あるとどうなるか?
自分の「当たり前の基準」を生徒にも要求するようになったのです。
突出した実績を持つ人の素晴らしいところは、本人の「当たり前の基準」がとても高いことです。
プラスジムの高校受験生は誰も気づいていないと思いますが、いまの勉強量は東大に合格した人が高校3年生の夏休みに勉強していた勉強量なのです(笑)
最初から公立中学生がそれに合わせることができたわけではありません。
何年も昔、その高度な要求に応えることのできた先輩高校受験生がいて、その姿に影響を受けた同級生たちが1人2人3人・・と同じくらいの勉強量をこなすようになって、少しずつ塾全体の基準が上がっていきました。塾としてどういうフォローを行えば生徒がそれを実現できるのかについても、何年も試行錯誤を繰り返してきました。その結果、いまや1日10時間勉強は、特別な生徒に限った話ではなく、プラスジム高校受験生の夏休みの「当たり前の基準」にまでなったのです。
これには、塾を創った私が一番驚きました。
ちなみにですが、これだけの勉強時間を半ば強制するのは高校受験生に対してだけであり、大学受験生にはそれぞれのペースで学習を進めてもらうようにしています。
「量」を追いかけるだけの勉強では大学受験には勝てません。
しかし、「量」と向き合ったことがない生徒が「質」を追求することはまず難しいものです。
中学3年生の夏は、「大量勉強」を人生で初めて経験するのに早すぎず遅すぎずのベストタイミングであると考えています。