Vol.233 中学生によくあるダメな勉強法TOP3
2021年11月30日更新
11月28日(日)に、来年の高校受験生保護者様向け説明会を開催させていただきました。
ご参加いただきました皆さまには、こちらであらためて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
説明会の趣旨はこちらの記事「塾選びは難しい」に詳しく書いていますが、今年もたくさんの方にいらしていただいています。
人生1度きりの高校受験、後悔のない1年にしていただきたいと願うばかりです。
さて、今回は中学生によくあるダメな勉強法TOP3について取り上げてみたいと思います。
多少効率が悪くても、自分にとって納得できる勉強法であることが成績アップの秘訣です。性格も学力もそれぞれ違いますから、「絶対にこれはダメ」と言える勉強法はそこまで多くありません。
やり方に口出ししすぎると勉強しなくなりますから、その点にもご注意ください。
それでもこれはダメと断言できる勉強法を本記事では書きます。
あと一点、「ダメ」という言葉の意味もはっきりさせておきます。
目的に対してやっていることが間違っている、それが「ダメ」な勉強法です。
本記事で想定している勉強の目的は試験で良い結果を出すこと。
試験で良い点数を取りたいのであれば、以下の勉強法は止めた方が良いということです。
中学生によくあるダメな勉強法3位・・・「なんでも書いて覚えようとする」
何度も書いて覚えるのは「運動性記憶」だけに頼った勉強法です。中学生の学習内容で、何度も書く勉強法が向いているのは新出漢字の「書き方」と英単語のスペリングを覚えるときくらいです(同時に音読も加えるべきですが)。この暗記法の問題点は、第一に時間がかかること、第二に「使える知識」として定着させにくいことです。例えば、「大化の改新」とノートに20回書いたとするとそれだけで3分近くかかります。その勢いで1時間につき20用語・・ともならず、手が疲れてきてすぐに集中力が切れることに。さらに言うと、試験において「大化の改新」という用語だけを記憶しても意味はありません。「大化の改新」はいつどこで誰が何のためにやったのか、このように覚えることで初めてそれは「使える知識」となり、試験の点数につながっていきます。
中学生によくあるダメな勉強法2位・・・「美しいノート作り」
他2つにも共通しますが、勉強時間が長いにも関わらず成績につながりにくい生徒の共通点は試験勉強が作業化していることです。作業をこなして勉強した気持ちになる、でも結果は出ない・・これを繰り返しています。ノート作りの悪影響については過去に記事がありますので、そちらを参照ください。特に女子生徒に多くみられる間違った勉強法です。
参考記事:ノートにはこだわらなくていい
中学生によくあるダメな勉強法1位・・・「色々な教材に手を出し、どれも中途半端」
教材はこれと決めたものを反復して何度も行うようにしてください。何の教材が良いかわからない場合、定期試験対策であれば学校のワークを行うべきです。受験用教材に関しては、何を行うべきかを学校や塾の先生に聞いてください。身近に相談できる人がいない場合は「高校受験 教材 選び方」のようにしてGoogle検索してみると、いくらでも情報は見つかります。教材に書き込んでしまうと、2回目3回目がやりにくくなります。学校で教材そのものを提出するように指定されている場合、まだ何の書き込みもない状態のときにコピーを取っておき、2回目以降はコピーしたプリントを使って学習するようにすると良いでしょう。
最後に、成績の悪い生徒にほぼ共通する最も改善すべき学習習慣を書きます。
それは試験の解き直しや間違えた問題の見直しをきちんと行うことです。
できないことをできるようにするのが勉強です。
自分が何を間違えたのか、自分は何を理解しておくべきであったのか、自分の勉強のどこに問題があるのか、それを知ることなくして成績向上はありえません。