第34回 ここまで変わる!春からの努力で志望校の選択肢が増えた生徒例
2021年12月01日更新
12月までの模試偏差値の推移と仮内申から、生徒たちはおおよその志望校を決めていくことになります。
偏差値や内申点が伸びることで、当然ながら選択できる高校の数は増えます。
4月から今日で8か月。
春からの努力でどれほど選ぶことが出来る志望校は増えたのでしょうか?
過去の都立受験コース生の実際の成績を用いて、春と12月の成績から合格できる(と見込まれる)都立高校の数を集計してみました。
都立高校の合格基準とは?
まずは、基本情報の確認から。
東京都立一般受験は、総合得点1000満点の得点率で合否が決まります。
本番当日の入試点が700点、内申点が300点となっていて、 紹介した仮内申で、まずは1000点中の300点が固まるということですね。
この2学期内申点を基軸にして、残り700点を加味しながら志望校を決めていくことになります。
そして主に都立受験コース生が使っているのがこの進学研究会さんの総合得点の合格目安表。
東京都でVもぎを主催している会社で、受けに行くことでこの目安表が配布されます。
(VもぎとWもぎについては も参考ください)
各学校の合格目安が一覧になっているもので、それぞれ偏差値の目安と内申点の目安が分かれているのが特徴になっています。
では、生徒たちのこの8か月の努力はどのように実を結んでいるのでしょうか?
実際の成績表を見ながらみてみましょう。
実際の例①
画像はある都立受験コース生(男子)の成績と偏差値の推移。
2年生3学期→3年2学期の内申点と、3年生に受けてもらった模試(12月まで。Vもぎは夏前から実施されるため、5月に他社さんの外部模試を受けてもらっています)の結果を塾の面談で使用する表からそのまま掲載しています。
都立受験コース生として、最も平均的な(=理想的な)成績推移グラフです。
入会時点(2年生の終わり)の内申点はおおよそオール3、偏差値も50とちょうど真ん中でしたが、夏に一気に偏差値を伸ばすことが出来ました。
<春>
・内申点:180点
・当日点:463点(5月学力テスト偏差値50と昨年の偏差値換算表を用いて予想点を算出)
総合得点643点
<12月>
・内申点:198点
・当日点:572点(12月Vもぎ偏差値61と昨年の偏差値換算表を用いて予想点を算出)
総合得点770点
8か月で総合得点を127点伸ばしました。
では、この127点によって選択できる都立高校の数はどう増えたのでしょうか?
春時点で目指すことができたのは52校(赤ライン)でしたが、成績が上がったことで81校(青ライン)になりました。
彼は春からの努力で選択肢を29校増やしたことになります※。
※ここでは都立高校普通科(男子)しか数えていません
実際の例②
続いては、同じく都立受験コース生(女子)の推移です。
彼女も得意な体育で4はついていたものの、それ以外はオール3の生徒でした。
<春>
・内申点:189点
・当日点:417点(5月学力テスト偏差値46と昨年の偏差値換算表を用いて予想点を算出)
総合得点606点
<12月>
・内申点:203点
・当日点:540点(12月Vもぎ偏差値57と昨年の偏差値換算表を用いて予想点を算出)
総合得点743点
総合得点が137点伸びたことになりますね。
男子と女子では必要得点が違うため、女子の一覧表を見てみましょう。
彼女も赤ラインの41校から、青ラインの68校へと、27校選択肢が増えました。
まとめ
もちろん距離の問題はあるでしょうが、総合得点が上がることで挑戦できる高校の数が大幅に増えることがわかってもらえたかと思います。
今から伸ばせるのは偏差値だけです。
納得する高校受験となるよう、妥協せずに偏差値にもこだわり続けてください。
2学期内申点もわかり、いよいよ自分の志望校に必要な偏差値=当日入試で何点を取る必要があるのか、も自ずとわかってきたと思います。
今日(12月1日時点)で、都立入試まで85日。少しでも自分の可能性を広げるべく、集中力を切らさずに走り切りましょうね!