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Vol.032 やる気の上がらない子によく見られる親の特徴
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Vol.032 やる気の上がらない子によく見られる親の特徴


2017年12月12日更新


やる気が全くない子、やる気を突然なくしてしまう生徒がいます。
成績の良い悪いはあまり関係がありません。
そうした生徒の保護者様から学習塾に、よくいただくご要望があります。
何かおわかりになりますか?

「宿題をもっと出してください」

というご要望です。
とにかく、隙を見つけては子どもに勉強をさせたがる。
自分が言うと喧嘩になるということで、塾にこっそりご連絡をくださいます。
わが子にもっと勉強をさせたくて仕方がない、といった感じなのです。

この2つの事象は以下のような因果関係になっていると考えられる方が大半かと思います。

子どもが勉強しない(原因)⇒「宿題をもっと出してください」と塾に依頼する(結果)

子どもが勉強をしないから、もっと勉強させるべきと考え、塾に電話されているというわけです。
しかし、私は真の因果関係は、こうだと思っています。

「宿題をもっと出してください」と言いたくなる親の思考(原因)⇒子どもが勉強しなくなる(結果)

多くの場合、ご両親の得体のしれない将来への不安がこの種の行動の出発点になっています。
学習塾が保護者様の不安解消ビジネスと言われる所以です。
(ちなみに個別指導プラスジムはこれを否定する立場をとっています。学習塾は生徒の成長が第一の教育業である、という考えです。)
長年の経験から私は以下のような確信を持っています。
この種の不安を子どもに行動として押し付けると、子どもの精神状態(やる気)は不安定になる。
「勉強している姿を見ると安心し、少しでもダラけると神経質な行動に出てしまう」
中学生以上の保護者様にお勧めしたいのは、もしご自身にそうした傾向を自覚されるなら、子どもの勉強には一切口出しをされないことです。
思春期前の小学生であれば、特に問題のないケースも多いですが、自立の兆候が出始めている子どもにこれをすると、やる気は一気に下がります。
成績を見て気になってしまうなら、成績もなるべく見ないことです。
子どもの学習状況から意識的に目を離す。
理想的な距離感は、「親」という漢字の通りなのです。
「離れた木の上から立って見る」くらいの距離感を大切にされてください。
勉強に口出しはしなくとも、ご両親にしかできない大切なことはたくさんあります。
何よりも大切なことは、「子どもが安心して帰ってくる居場所を提供すること」ではないでしょうか?
中学生以上ともなれば、勉強は本人の問題です。
心配せずとも、ガミガミ言われないと最初からわかっていれば、子どもは自分から勉強や進路の相談だってしてきます。ガミガミ言われるから、テストを隠したりするわけで。
人間は基本的に、変化することに対して憶病な生きもの。
「成長の本質は変化すること」ですから、子どもに変化を強要することは、安心感を与えることとは正反対の行為です。

せっかく一度きりの子育てなのですから、思春期のお子様に安心感を与え、信頼関係を深めることに集中していただくのが、一番良いと思っています。

■以下の記事もぜひご一読ください。
Vol.022 「やればできる」を言うと子どもがダメになる
Vol.076 お母さんの思うつぼで嫌だ