【都立過去問題集】どれを選ぶ?出版社ごとの特徴と正しい選び方をアドバイス
2020年09月13日更新
都立高校受験をする高校受験生にとって避けては通れないものが、そう! 過去問題演習 ですね。
私立高校とは異なり、都立高校は自校作成校を除いてどの学校を受験しても受ける問題は同じになります。
なので書店に行けば、 都立高校過去問題集なるよく似た問題集がたくさん置いてある んですね。
都立受験を経験された方であれば、どの問題集を買えばいいのか迷った経験があるのではないでしょうか?
今回のテーマは、都立過去問題集の特徴と選び方。
どの書店でも良く見かける4つの出版社の都立過去問題集を集め、それぞれの特徴と選び方をまとめました。
今回、比較した過去問題集は、
1、声教の公立高校過去問シリーズ 東京都立高校 7年間スーパー過去問(声の教育社)
2、東京都 公立高校 入試過去問題 過去7年分収録(東京学参)
3、東京都都立高校入試問題 最近5年間(富士教育)
4、東京都 公立高校入試問題集 最新5年間(ユーデック)
の4つです。
どの問題集も毎年新年度版が出ているものですし、とくに優劣をつけるような内容でもありません。
しかし、それぞれ細かな違いはあるものの2種類以上の問題集を買うものでもないです。
高校受験終了までずっと使用する教材です。自分に合ったおすすめの問題集をぜひ選び抜いてください。
①声の教育社
- タイトル:声教の公立高校過去問シリーズ 東京都立高校 7年間スーパー過去問
- 出版社:声の教育社
- 収録年数:過去7年間
- 付属品:英語リスニングCD(7年分)、別冊解答用紙、合格目安一覧表
- 値段:¥1,080(税込)
- 判型:B5
②解答用紙・解説が別冊になっているため見やすい
③過去3年間の解説ページ数は平均19.3ページ(5科目合計)
④英文の全訳がついている
⑤英語リスニングCD(7年分)附属
数多くの過去問題集を手掛けている声の教育社さんの都立過去問題集です。
どのレベルの生徒にも使いやすい構成になっており、解説ページも毎年度20ページ近くあり充実の内容です。
また、解説ページが別冊になっているところも使用感〇です。
②東京学参
- タイトル:東京都 公立高校 入試過去問題
- 出版社:東京学参
- 収録年数:過去7年間
- 付属品:英語リスニングCD(7年分)別冊解答用紙
- 値段:¥1,080(税込)
- 判型:B5
②英文の全訳がついている
③英語リスニングCD(7年分)附属
④スマホでも聴ける英語リスニング音声データあり
⑤過去3年間の解説ページ数は平均19ページ(5科目合計)
⑥国語について、一部著作権の関係で掲載がないものもあり、その点は注意が必要
声の教育社さんとともに、数多くの過去問題集を手掛けている東京学参さん出版の問題集です。
収録年数も、解説ページ数も、値段も①と②は非常によく似ています。
リスニングCDは附属していますが、CDで再生なんてできない、という場合でも安心。
音源が公式HPからスマートフォンで聴けるようになっているため、どこでもリスニングを聴くことができます。
③富士教育
- タイトル:東京都都立高校入試問題
- 出版社:富士教育
- 収録年数:過去5年間
- 付属品:特になし
- 値段:¥940(税込)
- 判型:B5
②過去3年間の解説ページ数は平均6ページ(5科目合計)
③解答用紙は公式HPからダウンロード可能
非常にシンプルな過去問題集です。
5年分の過去問が掲載されていて、解説ページも余分なところは削ってまとめてあります。
注意点としては、リスニングCDが付属していないことと、英語の全訳もついていないこと。
解説ページもほかの出版社と比べてコンパクトであるため、自校作成校や難関私国立高校を目指している生徒が「念のために都立の共通問題に触れておきたい」と思う時には向いているでしょう。
④ユーデック
- タイトル:東京都 公立高校入試問題集
- 出版社:ユーデック
- 収録年数:過去5年間
- 付属品:英語リスニングCD(5年分)、要点徹底整理ポイントブック
- 値段:¥1,630(税込)
- 判型:B5
②英語リスニングCD(5年分)附属
③英文と日本語訳がセットになった全訳がついている
④過去3年間の解説ページ数は平均29ページ(5科目合計)
⑤別冊で要点徹底整理ポイントブックが附属
値段は比較的高いですが、その分充実の内容です。
特に解説ページは平均29ページと今回比較した中でトップの分量で、どの問題も親切に解説されています。
また唯一、英語において英文と日本語訳が交互になった全訳ページが付いています。
上下で一つ一つ文章を対応させて確認ができるのは〇
また大きな特徴として、別冊で要点徹底整理ポイントブックが附属している点が挙げられます。
5科目の要点がまとまっていますので、3年間の総まとめとして確認するといいでしょう。
勉強があまり得意ではなく、丁寧な解説書を求めている場合は、こちらがおすすめです。
(※記事作成時点では、今年度版がまだ確認できていませんでしたので、前年度版を参照しています。)
⑤東京都教育委員会HPからダウンロード
上記①~④の出版社を取り上げてきたのですが、実は都立過去問題は東京都教育委員会HPからだれでもダウンロードできるのを知っていますか?
現在のところ、過去6年分の問題をみることができます。
②正誤表、基本方針や採点のポイントなどもみることができる
③無料で誰でも使用することができる
④英語リスニングCDはなし、ただし台本はみることができる
どうでしょう、魅力的でしょうか?
無料で公開されているのはいいことですね。
注意点としては、正誤表はあるが解説ページがないこと、プリンターがないと紙で解くことができないこと。またリスニング音源もないこともデメリットになるでしょう。
ただ、私立高校志望で都立共通問題の傾向だけ見ておきたい、という場合は、こちらで充分だと思います。
まとめ
上記に挙げた問題集以外にも、都立過去問題集の名のついたものが参考書はいくつか書店で見かけました。
先に述べた通り、それぞれ細かな違いはあるものの2種類以上の問題集を買うものでもありません。
せっかくの受験なのでぜひ書店でいろいろ見比べて、自分おすすめの一冊を探してくださいね!