Vol.073 なぜうちの子は勉強をやる気にならないか

Vol.073 なぜうちの子は勉強をやる気にならないか



2018年10月09日投稿
2024年08月21日更新



うちの子は勉強のやる気がないんです・・・
良くいただくご相談です。
最も基本的な解決策として、まずは子どもの話をきちんと「聴くこと」をおすすめしたいと思います。
これについては、過去に「聴く技術」をご紹介させていただきました。

<過去記事>
Vol.023 誰にでもできる!子どもの本気を引き出す「聴く技術」 その1
Vol.024 誰にでもできる!子どもの本気を引き出す「聴く技術」 その2
Vol.025 誰にでもできる!子どもの本気を引き出す「聴く技術」 その3

「聴くこと」自体は誰にでもできる技術です。
必ずしも事例にあるような返答にこだわっていただく必要はありません。
こちら側の主張をぐっとこらえて、とにかく「聴く」。
簡単なことですが、忍耐はかなり必要です。
子どもの学習量に不満を抱えておられる保護者様は、多くの場合、話をきちんと聴いておられません。
そもそも、話をきちんと聴けていないから子どもの学習量に不満を持ってしまう側面もあります。
「こうあるべき」というご自身の基準に従って、子どもの学習量を審判するからです。
親の一方的な想いですから、理想と現実の間にギャップ(=不満)ができて当然です。
不満がたまると出てしまうのが「勉強しなさい」という言葉。
何度かブログでも書きましたが、中学生や高校生にとって親による勉強の強制は逆効果です。
親の役割として、勉強のやる気は上げようと考えるよりも下げないことの方が重要
そもそも「やる気を上げる」という発想自体が間違っています。
やる気を上げてもまた下がるだけで何も起きません。
「やる気」を考えるのではなく、
勉強を行う目的意識をはっきりさせる、「目指す状態を自分は実現できる(できるかも)」という自信を持たせる。
その二条件をどうやって満たすかということだけを考えてください。
その上で、ネガティブ要因を徹底的に排除していく。
可能であれば「傾聴」によって、感情を良い状態に整えてあげる。
親がネガティブ要因にならないことはとても大切ですが、残念ながら、そうなってしまっているケースもかなり多いのです。
これについては過去にいくつかの記事を書いています。

<過去記事>
Vol.019 「勉強しなさい」を言っていませんか?
Vol.022 「やればできる」を言うと子どもがダメになる
Vol.032 無気力な子によく見られる親の特徴

この中で意識しやすいのは「勉強しなさい」を言わないこと。
プラスジムの受験生のご両親には、まずは、この言葉を封印していただくことからはじめていただくようにしています。


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